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【活用事例】ふれあいの12段階を活用したワーク

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【活用事例】ふれあいの12段階を活用したワーク

今回はwithセイシルで提供している「ふれあいの12段階」の画像を活用したワークを紹介します! ふれあいの12段階とは? 「ふれあいの12段階」とは、イギリスの動物学者デズモンド・モリスが唱えた考え方のことです。恋人同士がどんな過程を経て親密になるかを12段階に分けて示しています。 どこをゴールにするかや、ステップの順番や数はこの通りでなくてもいいのですが、セックスを含む「性のふれあい」には段階があるということを意識することが大切です。 セイシルでは「ふれあいの12段階」を性知る記事「はじめてのセックス その前に。」で紹介しています。   ふれあいの12段階を用いたワーク 上記の「ふれあいの12段階」の画像を活用して、助産師の有馬祐子さんが素敵なワークを考案してくれました。このワークは、学芸大学附属世田谷中学校、谷百合香先生の授業実践を参考にしていて、今回はそのワークの内容と制作した教材を紹介します! 高校生向けと小学生向けにそれぞれ授業が行われました。 高校生に向けた実践「接触・ふれあいの同意についての学習」 まずは、都内の高校2年生に向けて行われたワークの紹介です(授業内容は全てではなく、省略している部分があります)。 授業実践の流れ ①個人ワーク 生徒一人ひとりに、「ふれあいの12段階」のうち8枚のカード( 「目から体」「目から目」「声から声」、 「手から手」「腕から肩」「腕から腰」、「手から頭」「手から体」)を配布。親しくなっていくにつれてふれあいはどのように進展していくか、生徒一人一人が考察して、ワークシートに記入しました。 ②グループワーク 3〜4人のグループで、それぞれの考えを発表し合い、共通する箇所、異なる箇所について確認し合いました。その後、グループの考える 8つのふれあいの進展について考えをまとめる作業をしました。 ③全体共有 6グループで作成したカードの順番を一つの場所に並べ、様々な考え方があることをクラス全体で共有しました。 ④まとめ デズモンド・モリスの『親密の12段階』の順番をホワイトボードで示して、参考として提示し、人が親しくなるのに受け入れられるふれあいの進み方(順番)というものは、一人一人が違うことを伝え、同じにしようとするものではない、ことを確認。 違うからこそ、良い関係性を持つためにはコミュニケーション、対話を持って同意をとることが大切になること、自分の考える順番を相手に同意なく求めることは、穏やかな関係性をこわす可能性があると伝えました。 この後、次の時間に「壁ドン」や「バックハグ」などについても考え、親密度の進展についてあらためてグループで話し合い、デートDVチェッカーを配布しました。 授業を受けた生徒の感想 最後に、生徒からの感想の一部を紹介します。 ・人それぞれ考えや、嫌なことが違う。カードは対象の人を誰にするかで、結構結果が変わりました。誰かに触る時は、友達でもちゃんと考えたい。相手が嫌がることはしないようにしようと思いました。 ・シチュエーションによって親しさの段階は変わっていくし、人によっては嫌がることや許せることなどが変わってくることがわかりました。自分の感情や気持ちだけで行動するのではなく、相手の反応や行動を見てからにしようと思いました。 ・人によって順番がバラバラで、感じ方もそれぞれ違うことが分かった。自分はそこまで親しくなくてもできることでも、他の人からしたら親しくないとできないこともあって、自分が意見を強調しすぎないようにしようと思った。無理にすることも良くないし、断ることも大切。 ・相手を異性とするのか、同性とするのか、そして他人としてできるのかなどでカードの並びは変わっていくだろうと思いました。自分がいいと思っていることでも、相手にとってそれは嫌なことかもしれない。だから人間関係は難しいんだなと思いました。 ・今日の授業で、価値観がみんなばらばらだったことに驚きました。だけど、なぜこの順番にしたのか話し合ったりすると、相手の考えが分かったり、自分の気持ちを理解してもらえたりして、すごく楽しかったです。 ・人によって、全然距離も感じ方も手段も違うということを、改めて確認することができました。私は距離が近くなってしまうので、苦手な人もいるということを頭に入れておきたいです。 ・人それぞれ、親しさ段階の考え方が違って、考え方が違うと同時に、感じ方の違いも学びました。だから、自分が「いいでしょー」と思ってやったことが、相手にとって嫌なことの可能性もあるから、同意をしたうえでやったり、信頼し合える仲になった時など、自分のことも相手のことも、その立場に立って考えることが必要だと思いました。 小学生に向けた実践「ロイロノートを活用した学習」 次に、都内の小学5年生に向けて行われたワークの紹介です。 〈あなたが思う「親しくなっていくふれあいの順番」は?〉という質問に対して、ふれあい・親しさについて考察しながら、ふれあいの12段階の内8つのカードを、ロイロノートを使用してタブレット上で並べていきます。 カードには、ふれあいの行為をイメージしやすいように言葉を添えています。 【目から体】その人がいるとわかる 【目から目】おたがいに目が合う 【声から声】その人と言葉を交わす 【手から手】その人と手をつなぐ 【腕から肩】どちらかの人が、相手の肩に手をふれる 【腕から腰】どちらかの人が、相手の腰に手をふれる 【手から頭】おたがいに頭にふれる 【手から体】おたがいにだき合う (有馬さんが、小学生にわかりやすい言葉を助産師の相賀佳代子さんと考えました。) それらのカードを自分の生活の中で人とふれあう機会を思い起こしながら並べ、それぞれが考えた順番を教員に送信しました。 今回は、友人同士で意見交換をする場面は作らず、教員4名が作成した順番を生徒に見せながら次のことを子どもたちに伝えました。 「人の考えには違いがある」 「同じこともあるけれど、違う場合は相手の思いを確認できないでいるから、不愉快な気持ちにさせてしまうことがある」 「確認をとることは大切」 「いやな関わりやふれあいがあったら『いや』と言って、自分の気持ちを守っていい」 授業後には「くすぐられる嫌がらせを受けて困っている」と教員に伝えることができた児童が数人いたようです。   授業を受けた児童の感想 最後に児童からの感想の一部を紹介します。 ・今回の授業で人と自分とでは触れ合うことに対する価値観が違うということがわかりました。自分より敏感な人に気をつけたり嫌そうな顔をしている時は引くようにするなどして今後の生活に役立てていければいいなと思います。 ・今回の授業では、心や体を大事にすることが、とても大切なんだなと学ぶことができました。人は、それぞれ個人差があるということが、学びとなりました。人の体に触れるときには、しっかり許可を得なければいけないということを、改めて実感できました。 ・今日の授業では、友達との関わり方や心の発達の話など、いろいろなことを学ぶことができ、正しい知識を得られたので、よかったです。また、今日の授業で習ったことをこれからも大切にして、今後の生活に活かしていきたいです。 ・今日は「やめて」といってもよいということが僕の心に残りました。 僕はいつも本当はやりたくないことを無理してやることが多かったが、「やめて」といってもよいと知ると心がすこし楽になりました。 実践を振り返って 授業を実践した有馬祐子さんよりコメントをいただきました。 ふれあいの行為をカードで表し、親しさの進展について考えさせる方法は、子どもたちにとって非常に分かりやすいと感じました。また、この学習を進める際には、ふれあいの対象が「親しい友達」なのか「恋愛対象」なのかを明確にすることで、子どもたちが課題に取り組みやすくなると思います。 「性的同意」をテーマとする授業を準備する場合、もし時間に余裕があるなら、まず今回のように性的接触を表すカードを使わず、ふれあいと同意について考察する機会を設けるのが良いでしょう。その上で、次の授業で「この行為が加わったらどのような影響があるか想像してみましょう」といった形で性感染症や妊娠の可能性に触れると、子どもたちにとって「性的同意」の理解がさらに深まるのではないかと思います。 授業の中で、「ふれあい」や「接触」に対して想像することが難しいと感じる生徒もいました。ある生徒からは、「このカードは全部使わなければいけないんですか?親しさが増したとしても、私は『嫌だ、してほしくない』というものがあるんですが、それでもいいですか?」という質問がありました。 このような場合には、「この8枚のカードを使って親しさが増していく段階を考えて並べてみましょう。ただし、すべてのカードを使用する必要はありません」といった説明をあらかじめ添えることで、子どもたちの困惑を和らげることができると考えます。 有馬さん、素敵な活用方法をご紹介いただき、ありがとうございました! みなさんも「同意」の理解に繋げるためにも、ぜひ「ふれあいの12段階」をご活用ください♪

【イベント報告】10代向け性教育メディア「セイシル」5周年イベント

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【イベント報告】10代向け性教育メディア「セイシル」5周年イベント

10代向け性教育メディア「セイシル」が2024年12月に5周年を迎えることを記念し、「ライフステージに寄り添う性教育のあり方」と題したイベントを実施。(2024年11月28日)   イベントでは、モデル・クリエイターの鈴木えみさん、一般社団法人「“人間と性”教育研究協議会」代表幹事で、元高校教諭の水野哲夫先生をお迎えし、「ライフステージに寄り添う性教育のあり方」をテーマに2部制に分けてトークセッションを行いました。全編はおとなセイシルで詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。   第1部:鈴木えみさんと語る「性教育の輪を広げよう」 第2部:水野先生×セイシル「ライフステージごとの性教育のあり方」 withセイシルでは、性教育従事者の方に向けて、特に参考になる第2部の水野哲夫先生とセイシルを担当する福田(元 保健体育教員)のトークセッションの様子をご紹介します。      セイシルの5年間の歴史を紹介する展示品 会場入り口には、セイシルの5年間の歴史を紹介する展示品をはじめ、性教育の年表、withセイシルでも紹介しているセイシル本やデートDVチェッカー、コンドームモデル(アームサイズ)なども展示しました。 性教育の年表は、今後withセイシルでも提供予定ですので、どうぞお楽しみに!   水野先生が性教育に関わるようになったきっかけは「反省」から 福田:性教育界隈では、水野先生を知らない方はいないんじゃないかと思うほど、多くの性教育従事者が先生を参考にしていると思います。まずは、水野先生の性教育活動について、どのような想いでこれまで続けてこられたのでしょうか?   水野先生:1996年に、大東学園高校で1年生の総合科目として「性と生」の授業が始まりました。私は翌年1997年にそのチームに加わり2013年に定年退職するまで関わってきました。高校で年間20時間以上性教育がある学校は非常に珍しく、東京都内では私立で3つだけです。(大東学園高校、正則高校、吉祥寺女子中学高校)私が性教育に関わることになった当初、当時は性に関して無知な駆け出し教員でしたので、高校生の性行動を「問題行動」としてしか捉えていなかったんです。上から言われるままに、例えば、生徒の財布にコンドーム入っていたら「不順異性交遊だから保護者を呼び出して注意する」ということをしていました。それが生徒に対して良い事だと思ってしていました。しかし、卒業生から「先生の性教育は、私たち生徒を苦しめていた。間違っていると思います。」と言われてようやく気が付き、反省しました。その反省を胸に、これまで性教育を続けてきました。 福田:性教育活動のきっかけは反省からだったんですね。性教育界隈では水野先生のことを知らない方はいないんじゃないかというほど、水野先生の意思に共感している性教育従事者は多いかと思います。今日は短い時間ですが、たくさんお話を聞いていきたいと思います!   <登壇者プロフィール>   写真右:水野 哲夫(みずの・てつお) 一般社団法人「“人間と性”教育研究協議会」代表幹事。 元高校教諭であり、私立・大東学園の包括的性教育の授業「性と生」を長きにわたり先導。   写真左:福田 眞央(ふくだ・まお) 保健体育科教員として勤めた後に大学院に入り、ジェンダー学・性教育を専攻。2021年からTENGAヘルスケアに携わり、10代向け性教育WEBメディア「セイシル」を担当。   10代の性に関する悩みカテゴリー1位はマスターベーション セイシルのモヤモヤ投稿フォーム   福田:セイシルでは、「モヤモヤ相談室」という性の悩みや疑問(モヤモヤ)を募集するフォームを設置しています。昨年モヤモヤ相談に投稿された10代からの約3000件の1データがこちらです。    福田:10代からは、圧倒的にマスターベーションに関する投稿が多いことがわかりました。このデータをご覧になって、水野先生はどう思われましたか?   水野先生:子どもたちにとって、マスターベーションは誰からも教わりづらいものということですよね。 実際、マスターベーションについて教えている学校はほとんどないですから。よく頑張って教えている学校でも、「自慰・マスターベーションは有害ではないよ」といった程度の内容ですので。 私はこのグラフだけではなく、すべての投稿(文章)を拝見しまして、女性からの「マスターベーションで性的な快感を得られない」という相談がすごく多いなと思いました。そして、何を基準に快感が得られないと言っているのかというと、それはAVですね。 AVのような激しい快感表現を見て「そこまで感じられない自分はおかしいのでは…」と思ってしまう。AVの刷り込みが基本になり、実際の自分の状況とのギャップで悩んでしまう。 今後、今よりも性教育が浸透してきても、学校では教えられない部分は残ると思います。その受け皿として、セイシルの存在は大きいと思います。   福田:私も前職が保健体育科教員ですが、学校で教えていいのか、ためらってしまうトピックはありました。   大人が「そんなことない」と思うことでも子どもには真剣な悩み 水野先生:男子中高生にすごく行き渡っているテクノブレイクって聞いたことありますか? マスターベーションしすぎると死ぬという伝説なんですけど、「嘘に決まっているだろ」と授業で言ったら、青い顔でスマホを持ってきて「先生!これがテクノブレイクで死んだ人間の画像です…!」って。(画像に映っているのは人間ではなく)人形なんですけど。 私が説明するまで不安に思いながら噂を信じていた子もいました。   福田:私たち大人が「そんなことあるわけないだろ」と思っていても、子どもたちは真剣に悩んでいたりしますよね。そういったところにまだまだ知識を届けなくてはならないなと思っています。    15歳頃を起点に他者を含めた性の悩みが増加   福田:年齢が上がるにつれ、自分自身の悩み(マスターベーションやからだのこと)から、他者ありきの悩み(セックス、避妊・妊娠など)の割合が増えていっています。こちらをご覧になって水野先生はどう思われますか?   水野先生:10代の前半くらいは、「自分の体がどうなっているんだろう」「自分は変じゃないか」といったことで悩みがちですが、15歳くらいから急カーブ。要するに人間関係の悩みということですよね。 性の問題は自分の心と体のこともありますが、人間関係が基盤にあります。10代半ばになると精神面が成熟してきて、人間関係に基づく悩みが増えてきたということだと思いました。   福田:生理などの「自分の体に関する疑問」は調べて自分の中で解決すれば終わりですが、セックスなど人間関係が絡むと自分だけでは解決できませんもんね。そういったところに意識が向き始めるということですね。 また、「TENGAだから投稿される内容にマスターベーションが多いのか」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、もちろんその側面はあると思います。一方で、悩みを見ているとマスターベーションについて、同じ目線に立って真正面から向き合ってくれる場所というのがこれまでなかったのかなとも取れます。   水野先生:中学校・高校で呼ばれて外部講師として授業をして、その際に無記名で質問を募ると、マスターベーションの悩みが寄せられます。   福田:受け止めてくれるだろう場所に子どもたちは悩みを打ち明けるということですね。   投稿年齢は義務教育前後で変化「はどめ規定」の影響? 福田:続いて、全体的に見た相談室にモヤモヤを投稿した「年齢層」についてですが、セイシルでは12〜13才の中学1年生が多いことがわかりました。中学生に上がるこの時期から性の悩みや疑問を抱えやすいのかなと私は思ったのですが、このデータをご覧になって、水野先生はどう思われましたか?  水野先生:心と体が大きく変化する思春期に入ってきている中学生に上がる時期から悩みが増えてきやすいですね。 そうすると、(16歳以降も)増えていっても良いように思いますが減っています。これは、義務教育とそれ以降でわけて考えると納得がいくのかなと。 義務教育段階では、性に関する指導を行った場合でも「妊娠に至る経過は扱わないこととする」といういわゆるはどめ規定があります。   はどめ規定とは… 文部科学省が定める、小学校・中学校で扱う指導内容を制限する規定のこと。 (例)小学校の理科:人の受精に至る過程は取り扱わないものとする 中学校の保健体育科:妊娠の経過は取り扱わないものとする     はどめ規定は現場判断で「ないもの」にできる 水野先生:現場の先生方では「義務教育でははどめ規定があるからセックスのことを教えちゃダメなんだよね」という認識が強いと思います。 悩みの投稿件数が16歳以降で減る理由は、下記ではないでしょうか。 はどめ規定がなくなる高校生以降は保健体育で性交等を学習する 友だち同士での情報交換の機会が増える ネット情報にもこれまで以上にアクセスしやすくなる ただ、性交そのものを教えることは高校でもまだまだ少ないでしょうね。 とはいえ、高校生になれば性交同意年齢(16歳)を超えた生徒たちがいて、性的な行動も活発化しますので、「性交について何とかして適切に対処(指導)しなくては」と考える先生の割合が増える点も違いとしてあるのではと思います。 保健体育の学習指導要領では、「コンドームは性感染症予防に有効であることを教えましょう」となっています。でも、性交は教えられない…。手品…?   福田:手品ですね。感染経路を教えられないわけですから。   水野先生:ただ、実は文部科学省ははどめ規定について、「教えちゃいけないということではなく、学校長次第で(現場の裁量で)個別の質問に答えるのはOKですよ」としています。ただしこのことはあまり知られていなくて、現場では「セックスについては教えてはいけない」と考えている先生が圧倒的に多いでしょう。学校長が現場に対して「必要だからやってください」と言えば、はどめ規定の制約は解除できるということは知ってほしいですね。   性教育は義務教育段階から必須の教養 水野先生:第1部で鈴木えみさんもおっしゃっていましたが、国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、「性教育は5歳から始めましょう」とカリキュラムが組まれていますが、ヨーロッパにおけるセクシュアリティ教育ガイダンスは0歳からがスタンダードです。0歳からというと、非常に狭く特殊に捉えて「0歳からセックスを教えるのか?」と思う人がいるかもしれませんがそうではないです。性というのは、体と心全てですから、体を大事にする、清潔にする、丁寧に扱う、自分の体に他人が触れることに対して抑制的にする、逆に他者のことも尊重するという部分が性教育の始まりなので、早くから始めていくのが良いと思います。性交について教えるのは、10歳くらいが良いのだろうと考えていますが、「自分の身体は自分だけがコントロールできるものである」という体の権利のことは5歳からやっていけば良いと思います。読み書きそろばん情報操作、歴史認識、社会の仕組みと並んで人間の絶対必要な教養だろうと私は思います。 福田:本当にそう思います。交通安全教室、情報モラル、たばこや薬物などの防止教育はあるのに、性教育は必須にはなっていなくて、もっともっとやっていくべきだなと思いました。   「悩みを抱えたまま成長した大人たち」が今、どうなっているか 福田:悩みを抱えたまま、解決せずにいる大人は少なくありません。ここまで子どもたちの話をしてきましたが、大人はどうかというと、自分自身振り返っても性教育らしいものは受けた記憶がなく、大人になってからもその機会はありませんでした。そのあたり、水野先生はどう思われますか。  ...

【活用事例】「デートDVチェッカー」活用5事例を紹介

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【活用事例】「デートDVチェッカー」活用5事例を紹介

デートDVは、恋人同士で起こる暴力を指します。特に若い世代において、デートDVの存在を知り、早期に気づくことが重要です。 そのために制作したセイシルの「デートDVチェッカー」は、デートDVについて知り、自分自身やパートナーとの関係を振り返るきっかけを提供する教材として、多くの場で活用されています🌈 今回は自治体や大学を中心に、全国での「デートDVチェッカー」活用事例を5つご紹介します。これらの事例から、デートDV啓発活動の参考にしていただければ幸いです。ぜひ実際の取り組みの様子をご覧ください✨   ① 越谷市男女共同参画センターでの展示 越谷市男女共同参画センター「ほっと越谷」では、地域住民を対象としたデートDVの啓発展示を実施しました。 近隣の自治体の相談窓口の情報と一緒に、「デートDVチェッカーのトリセツ」のチラシを掲示されています。 同時に近隣の相談施設を知ることで、身近なサポートを感じられるので、とても良い掲示ですよね! 展示期間は、期末考査や共通テストの勉強をするため、学生の来所者が増える11月中旬から12月中旬の期間を予定してくださいました。多くの若者の心身の健康のサポートになれば嬉しいです!   ② 茨城県庁のエイズデー展示 茨城県庁で行われたエイズ予防キャンペーンでは、性感染症(STI)予防とともに、若年層のデートDV防止にも焦点が当てられました。 クリスマスに合わせた展示が目を惹きますね!🎄展示の中で、TENGAのコンドームと啓発冊子、セイシルカードとともに、「デートDVチェッカー」が配布されました。 エイズ・性感染症予防というテーマの中で、恋愛関係の健康さや安全性を考えるきっかけを提供した事例です。 「来庁された県民の方が立ち止まり、啓発物品をお持ち帰りいただく姿を見られ、県民のみなさまに正しい知識の普及啓発が行えた」と担当の方からコメントもいただきました! 茨城県庁では昨年もご配布くださいました。 昨年はこちら   ③ 昭和女子大学のゼミ活動で新宿駅で配布 昭和女子大学 人間社会学部 現代教養学科 の木村教授のゼミ生の方々が、デートDVに関する研究の一環として「デートDVチェッカー」を新宿駅で通行人に配布しました。 デートDVチェッカーの説明をしながら配布した様子や、配布した学生さんたちの感想が、昭和女子大学のゼミ活動報告で紹介されているので、ぜひご覧ください。性別に関係なく、幅広い世代に受け取っていただけたとのことでした! 木村教授は、実際に他者に理解してもらうことの重要性や難しさというものを学生に体験して欲しくて今回新宿駅で配布することを決められたそうです。夏の暑い時期のご配布、ありがとうございました❣️多くの人にデートDV防止の重要性に気づいてもらえたら嬉しいです。   ④ 筑波大学園祭での配布 筑波大学学園祭の産婦人科ブースにて、アンケートに参加いただいた方に、生理用ナプキンかコンドームと一緒にセイシルのクイズカードが配布されました。 「デートDVチェッカー」はブースで自由に持ち帰れるようにしていただき、"面白い"とカップルや夫婦に人気だったとのことです。 男性にも気軽に来場いただけるような企画にしたとのことで、2日間で1000人の来場者のうち、4分の1が男性だったようです。やはり男性だと「産婦人科」に対するハードルは高いと思うので、今回のように「ふらっと」足を運べて、生理についてなど知っていただく機会があるのは素敵なことですね! この企画はyahoo!ニュースでも紹介されていますのでぜひご覧ください。   ⑤ 大阪公立大学の学園祭「ユースクリニック」で配布 大阪公立大学では、学園祭中に地域の産婦人科医の方を招き、ユースクリニックである「ユースカフェ」を設置しました☕️ その中で「デートDVチェッカー」を人通りの多い廊下にて配布していただき、恋愛関係に関する相談や悩みについて話し合うきっかけが生まれました。 ユースクリニックでは、ピルのオンライン診察・処方サービスでおなじみの「スマルナ」さんも招いていて、生理痛体験をすることができたり、性に関する本の紹介や、学生オリジナルのクイズが掲示されていたりと、盛り上がっていました👏 今回のユースカフェを企画した学生の一人、髙橋琉樹さんからは「(ユースカフェに対して)こういうのもあるんだーという反応が多く、特に50~60代の方は感心されていたと思う。また、デートDVチェッカーはカップルで見ながら話している人たちも多かった。今後も学園祭に限らず、こういった場を設けて活動していきたい。」というコメントをしてくれました🎵   上記の事例は、全国各地で「デートDVチェッカー」がどのように活用されているかを示す一例です。これらの活動事例を通じて、具体的な雰囲気や取り組みの様子を感じていただけると思います。ぜひご自身の地域や活動に取り入れていただき、デートDV防止の輪を広げていきましょう‼️

【お知らせ】大人向け性知識メディア「おとなセイシル」がオープン⭐️

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【お知らせ】大人向け性知識メディア「おとなセイシル」がオープン⭐️

性の健康週間が始まる2024年11月25日(月)、大人を対象にした性知識メディア「おとなセイシル」をオープンいたしました🎉 10代向けWEBメディア「セイシル」の兄弟サイトです。 「実は知りたかった、性のはなし」をコンセプトに、幼少期〜青年期に性教育を体系立てて学ぶ機会のなかった20〜30代向けに、興味深い性の話から悩みの解決まで、エビデンスに基づいた幅広い話題を取り扱います! URL:https://otona-seicil.com/ 主要キャラクターで28歳のしょうた、あやと、性の妖精モヤピンと共に、「セックス」「マスターベーション」「妊活」「早漏・遅漏・ED」など12カテゴリごとに、日頃の生活で生じる性の疑問や悩みを解決していきます。 性の話題はタブー視され、相談しづらいと感じる人が多いものです。友人からやSNSで得た情報も、不確かで解決につながらないことがあります。 おとなセイシルは、性の疑問を解決する最初の頼り先を目指しています。根拠ある正確な情報や、楽しくわかりやすい記事で、幅広い性の話題を提供し、誰でも必要な情報にたどり着けるサイトを目指します💡 ぜひご覧いただき、大人向けの講座やセミナー等の情報として、ご活用ください✨ URL:https://otona-seicil.com/

【イベント報告】第14回AIDS文化フォーラムin京都

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【イベント報告】第14回AIDS文化フォーラムin京都

 先日、龍谷大学深草キャンパスで行われた「第14回AIDS文化フォーラムin京都」にて、セイシルスタッフが展示と口演をしてきました✨ イベントの詳細はこちら   AIDS文化フォーラムとは? 1994年に横浜で開催された「第10回国際エイズ会議」をきっかけに、全国各地でHIV/AIDSに取り組む団体・個人の発表・交流の場として、また、多くの市民、特に若者に向けた啓発の場です! HIV/AIDSをはじめとする性感染症については、セイシルで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください♪   イベントでの展示の様子 展示では、withセイシルで提供している「デートDVチェッカー」や「セイシル紹介カード」、「TENGAオリジナルコンドーム」などの配布を行いました。 特にコンドームは大人気で、1日で200個の配布が終了しました。「オシャレなので持っていたい」とのお声をたくさんいただきました🌈   イベントでの口演の様子 口演では、セイシルが今までに取り組んできた活動や、WEBメディア制作の裏側をお話ししたり、性感染症予防の視点から、実際にコンドームを配布して一緒に開け方から適切な使用方法を学んでいただいたりしました。 また、若者から寄せられた性のモヤモヤ(疑問や悩み)の概要を紹介して、参加者の皆さんと一緒に解決方法を考えたりもしました。 口演後の事後アンケートでは、満足度10満点中9をいただき、「学校等で使えるコンテンツや資料、教材などの情報が得られた。」「性に対しての壁が無く、興味深い口演でした!とにかくコンドームのプレゼントが嬉しかったです。」とお声をいただきました✨   おまけ:秘忍者ジミーハットリくん登場 口演の最後に、ジミーハットリくんが遊びに来てくれました👏 ジミーハットリくんは、愛知県を中心に、HIVの感染拡大防止の為に【予防、治療、支援、理解】という4つの行動の啓発活動をしています。 秘忍具(避妊具)がモチーフのニンジャのようですね🥷   これからもwithセイシル会員の皆様と、直接お会いできることを楽しみにしています!