カテゴリー
news/column
海外の性教育は日本とどう違う?国別に授業内容・教え方・学ぶ時期を比較
投稿者 : on
海外の性教育は国や地域で異なる UNESCOなどの世界調査では、調査対象155か国のうち85%に性教育に関する政策や法律があるとされていますが、その内容は国や地域によって大きく異なります。 たとえば、オランダやスウェーデンでは、性や人間関係、同意、多様性などを学校教育の中で扱う制度があります。 イングランドでは、小学校で「人間関係教育」、中等学校で「人間関係・性教育」が必修です。 一方、アメリカは州や学区によって内容が大きく異なり、全国で同じ性教育が行われているわけではありません。 台湾は、性教育そのものだけでなく、ジェンダー平等や学校での安全と結び付けて教えている点が特徴です。 日本でも、体の発育、思春期の変化、妊娠、性感染症、性暴力防止などは学校で扱われています。 ただし「性教育」という独立した教科があるわけではなく、保健体育、理科、家庭科、道徳、特別活動、「生命(いのち)の安全教育」※などに分かれて学ぶ形です。 参考:生命(いのち)の安全教育とは? 日本と海外の性教育 比較表 まずは、日本と海外の性教育について、「いつから学ぶのか」「何を学ぶのか」「どう教えるのか」「授業時間はどう見えるのか」という同じ項目で比べてみましょう。 表を見ると、国によって違うのは「性教育をするかどうか」だけではなく、どの教科で扱うのか、どの年齢から始めるのか、同意や人間関係まで含めるのか、といった設計そのものだと分かります。 国別に見る海外の性教育 海外の性教育は、国ごとの法律やカリキュラムだけでなく、日本と同じように学校の方針や教師の専門性による違いがあります。 各国の公的な制度と具体的な実践例を分けながら、海外の性教育の特徴をより詳しく見ていきます。 オランダ:低年齢から「境界線」と「尊重」を学ぶ オランダでは、学校で性や性的多様性について教えることが求められています。 子どもたちは、性的な違いや多様性を尊重すること、性暴力から自分を守ることなどを学びます。 低年齢の授業で中心になるのは、性交や避妊の詳しい説明ではなく、友達との関わり方、自分と相手の気持ち、体の境界線、「いや」と言われたら尊重することなどから始まります。 日本との差として大きいのは、体の仕組みだけでなく、セクシュアリティや多様性への尊重も学習目標に含まれている点です。 スウェーデン:性教育の中心に「同意」と「人間関係」がある スウェーデンでは、1955年に学校での性教育が義務化されました。 2022年には、カリキュラム上の名称が「セクシュアリティ、同意、人間関係」に変わりました※。 名前からも分かるように、体や生殖だけでなく、同意、人間関係、ジェンダー平等、社会の中の規範なども扱います。 授業は1つの教科だけで完結するのではなく、複数の教科で繰り返し扱う設計です。 また、若者向けのユースクリニックでは、避妊、妊娠検査、性感染症、カウンセリングなどの相談に対応していて、学校で学んだ知識を、必要な支援につなげやすい仕組みがある点も特徴です。 イングランド:小学校は「人間関係」、中等学校で「性」へ広げる イングランドでは、小学校で「人間関係教育」、中等学校で「人間関係・性教育」が必修です。 小学校では家族、友情、尊重、プライバシー、オンライン上の安全などを学び、中等学校では避妊、性感染症、性的同意、性的な圧力への対応などへ内容が広がります。 日本との差は、小学校の段階から「人間関係」を必修として扱う点です。 アメリカ:国ではなく州・地域で大きく違う アメリカには、全国で統一された性教育カリキュラムはありません。 性教育を行うか、どの内容を必修にするか、医学的に正確な情報を求めるかは、州や地域によって異なります。 避妊や性感染症、性的同意、性的指向・性自認を扱う地域もあれば、禁欲を中心に教える地域もあります。 2025年時点で、36州とワシントンD.C.が性教育の実施を求めています※が、すべての州で同じ内容が教えられているわけではありません。 国全体で見たときの地域差が大きいので、「アメリカではこう教えている」と一言でまとめるのは特に難しい国です。 台湾:ジェンダー平等と学校の安全に結び付いている 台湾では、「ジェンダー平等教育法」によって、学校でジェンダー平等教育を行うことが定められています。 小学校・中学校では、毎学期4時間以上の関連授業や活動を行うことになっています。 内容には、ジェンダー平等、差別の防止、性自認や性的指向への尊重、学校での性暴力・セクハラ・いじめの防止などが含まれます。 日本との差は、性教育に近い内容が、ジェンダー平等や学校の安全を守る制度と結び付いている点です。 日本の性教育はどうなっている? 日本では、「性教育」という独立した教科はありません。 文部科学省は、児童生徒が性について正しく理解し、適切に行動できるように、保健体育を中心に、理科、家庭科、道徳、特別活動など学校教育全体で指導する方針を示しています。 小学校では、体の発育や思春期の変化、初経、精通、発毛などを学びます。 中学校では、生殖機能の成熟、受精、妊娠、性感染症などを扱います。 ただし、中学校の学習指導要領では、妊娠の経過は扱わないとされています。 これは「はどめ規定」と呼ばれることがあります。 参考:はどめ規定とは? また、日本では「生命(いのち)の安全教育」も進められています。 これは、子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないために、自分と相手の心や体を大切にすることを学ぶ教育です。 教材は幼児期から高校、大学、一般向けまで用意されていますが、学校や地域の状況に応じて使われるので、どの学年で、どれくらいの時間をかけて、どの内容まで扱うかは学校によって差が出ます。 国際セクシュアリティ教育ガイダンスは「比較のものさし」 海外の性教育を比べるときの参考になるのが、UNESCOなどがまとめた「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」です。 このガイダンスは、各国に同じ授業を義務づけるものではなく、年齢や発達段階に応じて、どのような内容を学ぶとよいかを示した国際的な参考資料です。 体のことだけでなく、人間関係、同意、安全、健康、ジェンダー、人権なども学習内容に含まれます。 つまり、海外の性教育を見るときは、「制度があるか」だけでなく、「実際に何を、どの年齢で、どのように教えているか」を見る必要があります。 参考:国際セクシュアリティ教育ガイダンスの活用方法 日本と海外の違いは「早さ」よりも「学び方」にある 海外の性教育は、日本より早く始まる国もありますが、低年齢から大人向けの内容を教えているわけではありません。 小さい子どもには、まず「自分の体は大切」「嫌なことは嫌と言っていい」「相手が嫌がることはしない」「困ったら信頼できる大人に話す」といった内容から始めます。 日本でも、体の発達、妊娠、性感染症、性暴力防止などは学校で学びます。 違いが出やすいのは、それらがどの学年で、どのくらいの時間をかけて、どのテーマと結び付けて教えられるかです。 海外の事例を見るときは、「どの国が進んでいるか」ではなく、「年齢に合った内容を、続けて学べるか」を見ると分かりやすくなります。
性教育の授業で盛り上がる!アイスブレイク(導入)5選
投稿者 : on
性教育の授業では、「少し恥ずかしい」「何を聞かれるのだろう」「自分のことを話さないといけないのかな」と、参加者が緊張しやすいことがあります。 いきなり本題に入ると、身構えてしまう人も少なくありません。 そこで役立つのが、授業の最初に行う「アイスブレイク」です。 性教育におけるアイスブレイクは、ただ場を盛り上げるためのものではありません。 参加者が安心してその場にいられるようにし、「聞くだけでもいい」「無理に話さなくてもいい」「分からないことがあっても大丈夫」と感じられる雰囲気をつくるための導入です。 今回は、性教育の授業やワークショップで使いやすいアイスブレイクを5つと、注意点や成功させるポイントを紹介します。 短時間で取り入れられるものを中心にしているので、授業のはじめやグループワーク前の導入として活用できますよ🎵 ① どっち派?ライン移動ゲーム 教室や体育館の左右を使い、「犬派?猫派?」「夏派?冬派?」などの質問に合わせて移動してもらう活動です。 完全にどちらかの壁や場所(三角コーンなど)に移動させることも可能ですし、「やや右寄り」といった回答も場所で表現することをOKにすればさらに面白くなります。 慣れてきたら、「友達とは毎日連絡したい?」「SNSで写真を載せられるのは平気?」など、人との関わり方や性教育のテーマに関する質問へ発展させることもできます。 移動が難しい環境では、タブレットやアンケートアプリで回答してもらう方法もおすすめです。 結果をリアルタイムで表示することで、「思ったより意見が分かれた!」「意外とみんなそう思っていたんだ!」という発見が生まれます。 ② 電車の座席、どこ座る? 電車の座席のイラストやワークシートを提示し、「あなたならどこに座る?」と問いかけます。 端が好きな人もいれば、出口の近くを選ぶ人、人の隣を避けたい人もいます。 同じ場面や近くに座る人が誰によるかでも、心地よい距離感は、人によって異なることが見えてきます。 この活動は、からだの境界線(バウンダリー)やパーソナルスペースの話題につなげやすいアイスブレイクです。 ③ 安心して参加するためのルールづくり 性教育の授業では、最初に「この場で大切にしたいルール」を確認することがとても重要です。 これ自体をアイスブレイクにすることができます。 たとえば、参加者に「安心して授業を受けるために、どんなことが大切だと思う?」と問いかけます。 出てきやすい意見としては、次のようなものがあります。 「人の意見を笑わない」 「話したくないことは話さなくてよい」 「決めつけない」 「からかわない」 「この場で出た個人的な話を外で広めない」 「分からないことをばかにしない」 ファシリテーターが一方的にルールを伝えるよりも、参加者自身が考えることで、授業への納得感や安心感が高まります。 このアイスブレイクは、盛り上げるというよりも、場を整える効果が大きいものです。 特に性教育のように繊細なテーマを扱う場では、最初に安心の土台をつくることが大切です。 進め方の例 「安心して参加するために大切なこと」を考えてもらう 付箋やチャット、発言で意見を集める 似ている意見をまとめる 授業中の共通ルールとして確認する ④ 距離感(バウンダリー)ワーク withセイシルで提供している距離感のワークシートもアイスブレイクにおすすめです。 バウンダリー・同意などのテーマで、授業する際の導入にぴったりです。 3つのテーマがあるので、どれか1つだけ行い、授業に入るのも良いでしょう。 自然とコミュニケーションにつながります。 バウンダリーのワークシートの詳細はこちら ⑤ 今の気持ちカード 参加者が「今の気持ち」を選ぶアイスブレイクです。 たとえば、次のような言葉を書いたカードやスライドを用意します。 「楽しみ」 「少し緊張している」 「よく分からない」 「聞いてみたい」 「不安もある」 「まずは様子を見たい」 参加者は、自分の気持ちに近いものを選びます。 発表は必須にせず、手元で選ぶだけでも構いません。 ペアで話す場合も、「話せる範囲で大丈夫」と伝えておくと安心です。 このワークのよいところは、性に関する個人的な経験を話さなくても参加できる点です。 授業に入る前に自分の気持ちを確認でき、ファシリテーター側も場の空気をつかみやすくなります。 進め方の例 気持ちカードを見せる 自分に近い気持ちを1つ選んでもらう 希望者だけ、選んだ理由を一言共有する 「どんな気持ちでも大丈夫」と伝えて授業に入る アイスブレイクの注意点 性教育のアイスブレイクでは、楽しい雰囲気づくりと同じくらい、参加者の安心を守ることが大切です。 特に、次の点には注意しましょう。 ⭐️個人的な経験を話させない 恋愛経験、性経験、身体の悩み、家庭環境など、個人的で繊細な内容を話させるアイスブレイクは避けます。 本人が話したくないと思っていても、場の空気によって「答えなければいけない」と感じてしまうことがあります。 導入では、深い自己開示を求めるのではなく、気持ちを選ぶ、考えを共有する、安心のルールを確認する程度にとどめると安全です。 ⭐️「パスしてもよい」と伝える 参加者全員が同じように話せるわけではありません。 緊張している人、過去の経験から話題に触れることがつらい人、まだ考えがまとまっていない人もいます。 そのため、アイスブレイクの前に「話したくないときはパスして大丈夫です」「聞くだけでも参加です」と伝えておきましょう。 参加しない選択肢があることで、かえって安心して参加しやすくなります。 ⭐️性別や恋愛のあり方を決めつけない 「男の子はこう」「女の子はこう」「恋人がいる人は分かると思うけど」といった言い方は、参加者を取り残してしまうことがあります。 性別のあり方、恋愛への関心、経験、家庭環境は人によってさまざまです。 誰かを前提から外してしまわないように、できるだけ中立的で包摂的な言葉を選ぶことが大切です。 ⭐️笑いの扱いに気をつける アイスブレイクでは笑いが起こることもありますが、誰かの体、性別、恋愛観、知識不足、発言内容を笑う流れにならないよう注意が必要です。 性教育の場では、「知らないことがあっても大丈夫」「違う考えがあっても否定されない」という雰囲気が大切です。 からかいや冷やかしが起きたときは、そのまま流さずルールを確認して、落ち着いて場を整えましょう。 ⭐️年齢や発達段階に合わせる 小学生、中学生、高校生、大学生、社会人では、理解しやすい言葉や扱えるテーマの深さが異なります。...
【出前授業報告】灘校・土曜講座での「TENGA式 性の偏差値を上げるメソッド」を紹介します!
投稿者 : on
2026年6月、TENGAヘルスケアが運営する10代向け性教育メディア「セイシル」は、兵庫県の男子校、灘中学校・高等学校の土曜講座にて、性教育授業「TENGA式 性の偏差値を上げるメソッド」を実施しました。 灘校の土曜講座は、生徒が自ら興味のあるテーマを選択して受講する探究型授業です。 今回のセイシルの講座には中学2年生から高校2年生まで約70名が参加。さらに養護教諭や性教育関係者など多くの見学者も参加しました。 授業では、6年間にセイシルに寄せられた16,000件以上の相談データをもとに、10代が実際に抱える疑問や不安を、元教員のセイシル福田が紹介。性的同意、デートDV、コンドームの使い方、AVと現実の違い、プレコンセプションケアなど、多様なテーマを扱いました。 今回は、その灘校での授業での様子や感想を紹介します! 生徒たちの性教育経験から見えた課題 授業冒頭、匿名回答システムを使って「これまでに受けた性教育の思い出」を聞きました。 返ってきた回答の多くは、 「プライベートゾーン」 「生理」 「精通」 「男女の身体の違い」 「男女別授業」 「本を読んだ」 「覚えていない」 というものでした。もちろん、これらも重要な学習内容です。 しかし、生徒たちが今まさに抱えている疑問や不安は、それだけではありません。恋愛、性的同意、マスターベーション、AVと現実の違い、避妊、パートナーとの関係性。 思春期のリアルな悩みに対し、学校や家庭では十分に扱いきれていない現状が見えてきました。 セイシルに寄せられた相談を紹介 今回の授業で特に反応が大きかったのは、セイシルに寄せられた相談データの紹介です。授業では昨年度の相談データの統計を紹介しました。 「実際に同世代が悩んでいる内容」であることが、生徒たちにとって大きな説得力になっていました。 全国から寄せられた相談データと、医師・専門家の監修による情報をもとに解説することで、「誰かの意見」ではなく「社会全体の課題」として性を捉える視点を提供できました。 「性の偏差値を上げる」とはどういうことか 今回の講座タイトルは「TENGA式 性の偏差値を上げるメソッド」。 ここでいう「性の偏差値」とは、単に性の知識量を指すものではありません。 自分や相手を尊重する力、困ったときに相談できる力、将来を見据えて選択する力など、人生をより豊かに生きるための総合的な力として捉えています。 授業は、セイシルのデータ紹介や性教育の歴史について説明した後に、全国の10代から寄せられた16,000件以上の性の相談データをもとに4つのテーマで構成しました。 ①境界線・性的同意・デートDV まずは「境界線(バウンダリー)」や「性的同意」、「デートDV」をテーマに、自分も相手も大切にできる関係性について説明しました。 デートDVについては、デートDVチェッカーを使って、身体的な暴力だけでなく、SNSの監視や過度な束縛なども含まれることを紹介し、「自分が被害者になる可能性」だけでなく、「加害者にならないためにはどうすればよいか」という視点も共有しました。 さらに、恋愛は異性愛に限らないことや、恋愛をしない人もいることなど、多様な性のあり方についても説明しました。 こうした知識や態度は、恋愛関係だけでなく、家族や友人との関係、将来社会に出てからの人間関係構築にも役立つスキルであることを伝えました。 ②避妊・妊娠 続いて、避妊や妊娠について説明しました。セイシルに寄せられた避妊に関する実際の相談事例を紹介すると、生徒たちからは驚きの声も上がりました。 「ピルを飲んでいてもコンドームをつけた方がいいのか」「途中からつけたけれど大丈夫なのか」「性行為中に破れてしまった」 こうした相談は決して珍しいものではありません。コンドームや低用量ピルの避妊率は100%ではないことも紹介し、だからこそ正しい知識を身につけることが、自分自身だけでなく相手を守ることにつながると伝えました。 さらに、コンドーム装着実習も実施しました。 知識として知っていることと、実際にできることは異なります。 感想カードには「初めて触った」という声も多く寄せられました。実物に触れながら学ぶことで、装着の難しさや注意点を実感し、避妊をより身近で具体的な問題として捉える機会となりました。 その後、緊急避妊ピルや妊娠検査薬について、紹介しました。 ③マスターベーション・AVと現実 後半では、セイシルで特にアクセスの多いテーマである「マスターベーション」と「AVと現実の違い」を扱いました。 マスターベーションは、授業後の質疑応答でも特に関心の高さがうかがえたテーマです。 身近な話題だからこそ、インターネットやAVの情報をそのまま受け入れるのではなく、自分の身体や性を肯定的に捉える視点について伝えました。 また、セルフプレジャーアイテムの紹介や、AVが18歳未満の視聴を禁止されている理由についても説明し、メディアリテラシーの視点から考える機会としました。 ④プレコンセプションケア 最後は「プレコンセプションケア」をテーマに、将来の人生設計へと話を広げました。 恋愛や結婚、子どもを持つこと、働き方、健康管理、お金のこと。 性は人生の一部分ではなく、さまざまな事柄と絡み合い、人生そのものと深く関わっています。 だからこそ、「今の選択が未来につながる」というメッセージで授業を締めくくりました。 〈セイシルの「マイプレコン」冊子を配布しました〉 授業後に寄せられた質問から見えたこと 授業の最後には、Googleフォームを用いて匿名で質問を募集しました。 実際にその場で寄せられた質問の一部を紹介します。 ・オナニーしたらめっちゃ早く出る時と全然出ない時がある。不安になるが、これは普通なのか? ・高校生はどこで性交しているのですか? ・オナニーの最適な回数って何回ぐらいなんでしょうか? ・先生が性教育を教えたいと思われたのは、どのようなきっかけがあったのですか? 時間が許す限り、口頭で生徒たちに回答しました。 こうした質問から見えてくるのは、生徒たちが単に知識を求めているのではなく、「自分自身の悩みや疑問に答えてほしい」と感じていることです。 生徒が安心して疑問を言葉にできる環境をつくり、その疑問に大人が誠実に向き合うこともまた、重要な役割だと思います。 講座を受けた見学者の声 今回の授業には、近隣の養護教諭や性教育関係者も多数参加しました。 感想の一部を紹介します。 ・90分が本当にあっという間でした。生徒の反応を見ながら進める授業構成が非常に参考になりました。(性教育関係者) ・コンドームの使い方の説明だけでなく、具体的な射精の仕組みや、包茎や陰毛などの男性の身体についても丁寧に扱っていたことが印象的でした。男子生徒が自分事として学べる内容になっていたと思います。(養護教諭) ・全国の学校で実施してほしい内容でした。企業が行うメリットだと思いますが、多くの専門家の協力と信頼を得ている総合的な情報として伝えられていました。(性教育関係者) ・母数の多いセイシルの相談データを活用することで、講師個人の経験談や思想ではなく、実際の若者の声をもとに話が展開されていた点に説得力がありました。(性教育関係者) ・セイシルさんの授業は元教員ならではの授業で、大事なことをたくさん子どもたちに伝えていた。また違うテーマでもお話を聞いてみたいし、子どもたちに話してほしい。(性教育関係者) ・スライド1枚1枚が洗練されていた。カラフルで見やすい。(養護教諭) 講座を受けた生徒たちの声 授業後の感想には、「知識を得た」というだけでなく、自分自身や将来について考えるきっかけになったという声が多く見られました。 感想の一部を紹介します。 ・いままで、性に関する知識を得ようとしても、エロサイトなどにいきつきそうで、なかなか調べられなかったのですが、こういう授業を受けられてよかったです。正しい知識をつけるためのウェブサイトなどを知れてよかったです。 ・日本では性教育がタブー視されていると思うが、こうして受けてみて、コンドームの正しいつけ方やマスターベーションなどの正しいやり方を学べて、重要さに気づいた。 ・今までで一番性について詳しく学べたと思います。自分でもより多くの情報を調べようと思いました。 ・中々ドキッとする内容(脚ピンなど)が多くてためになりました。未来の幸せのために今できることをしようと思います。 ・性に関して興味や不安を感じながらも、よく分からずもやもやしたままでしたが、相談が可能な機関の紹介、性的な行為の正しい方法、世間一般のデータ、常識を知ることができ、心の拠り所とすることができました。 ・学校などでうける保健の授業よりもっと現実的な話だったのでとてもありがたいと感じた。 ・今は縁のない話だけど、いつか誰かと付き合うことになったとき、相手との関係性を大事に、対等な関係でいることを忘れないでいたいなと思います。 ・自分と周囲の人々を守るために正しい性知識は必要になる場合が多いと思う。この講座を受けてよかった。 ・初めてコンドームを触って、めちゃくちゃ発見がありました。話し方も非常に面白く、性教育を受けるとき、個人的に「SEX」の話を聞いているのに「gender」の話をされて少しモヤモヤ・・・みたいなことが結構あるのですが、そのようなことがなく、個人的にすごく好感を持てました。 担当の灘校養護教諭からのコメント 福田さん、今回は性教育授業ありがとうございます。 今回の授業は生徒が選択して受けられるというのが良かったと思います。 普段の性教育の授業より「性」のリアルを伝えてもらったと思います。 生徒の感想でもありましたが、『「SEX」の話を聞いているのに「gender」の話をされて少しモヤモヤ・・・みたいなことが結構ある』というように、普段の授業では色んな事を配慮してぼやかさなければならないことも出てきますが、希望して参加してきている生徒達にセイシルの方々が集めたリアルな情報をもとに、ぼやかさずにしっかりと「性」を伝えていただけたと思います。 私も授業を聞いていて勉強させていただいた事が多々、あります。やはり「餅は餅屋」だなと実感しました。 今後もセイシルのHPで知識を得ながら今後の保健室での相談活動に活かしていければと思っています。 TENGAだからこそできる性教育 授業後の感想からは、「知らなかったことを知れた」「不安が軽くなった」「将来に活かしたい」といった声も多く見られました。 単に知識を得ただけではなく、「理解して、安心して、これからの行動を考える」という変化が生まれていたことが印象的でした。 全国から寄せられる相談データ。100名以上の専門家ネットワーク。企業として蓄積してきた知見。 株式会社TENGAヘルスケアは、それらを活用しながら、今後も学校現場や生徒のニーズに合わせた授業を展開していきます。
【商品紹介】バウンダリーワークシートが2種類できました!(制作:性教育コミュニティ kokorocolor)
投稿者 : on
子どもたちは毎日の生活の中で、友達や家族、先生などさまざまな人と関わっています。 そのなかで、「これくらいなら大丈夫」と感じる距離感や、「ちょっとイヤだな」と感じることは、人によって異なります。 今回紹介するバウンダリーのワークシートは、セイシルが協力して、性教育コミュニティ kokorocolorさんが制作しました。 一人ひとりの「心地よい距離感」について考えるための教材です。ぜひご活用ください! バウンダリーのワーク解説 まずは、このワークについて紹介します。 【実施形態】 このワークは、3〜5人程度のグループに分かれて行うことを想定しています。 グループ内で感じ方の違いを共有しながら進めることで、「同じ場面でも人によって感じ方が違う」ことに気づくきっかけになります。 最後には、ぜひグループ内だけでなく、他のグループの意見や気づきを共有する時間を設けてください。 【このワークシートについて】 このワークシートは、人によって心地よい距離感や「イヤだな」と感じることが違うことに気づき、相手の気持ちを想像するきっかけとして作成しました。 これは、正解を決めたり、順位を競ったりするためのものではありません。 参加者一人ひとりの感じ方や考えは、どれもその人にとって大切なものです。一緒に過ごす仲のよい友人同士や同じグループの中でも、感じ方が違うことがあります。 その違いに気づき、お互いを尊重することを大切にしてください。 【準備するもの】 ・参加者人数分のワークシート ・黒ペン ・(必要に応じて)別の色のペン バウンダリーのワーク進行例 それでは、ワークを使用した授業の進行例を紹介します。 【実施前の導入(約10分)】 ① グランドルールの共有 · 自分のペースで参加する 無理に発言したり、書いたりしなくて大丈夫です。 · 自分の経験や感じたことをもとに話す 「みんなはこう」ではなく、「私はこう感じる」で話します。 · 発言は一人ずつする 相手の話を最後まで聞きます。 · この場で聞いた話を大切にあつかう 安心して話せるように、この場で聞いたことを勝手に他で話さないようにします。 · まずは相手の話を受け止める 批判したり、決めつけたりせず、「そう感じる人もいるんだな」と受け止めます。 · 話したくないことは話さなくてよい パスしても大丈夫です。 · いろいろな感じ方に気づく ちがいを比べて優劣をつけるのではなく、多様な感じ方があることを知る時間にします。 ② グループ自己紹介 名前と最近あった「ちょっと嬉しかったこと」などを共有します。 ③ バウンダリー(境界線)の説明 人にはそれぞれ心地よい距離感があり、人や場面によって異なることを伝えます。 (境界線について、バウンダリーについて、基本的な説明を行ってください) 【ワーク①:近すぎ?遠すぎ? 私とみんなのキョリ感Talk!】 ⭐️ワークシートのダウンロードページはこちら 〈目的:距離感の違いに気づく〉 5分 個人記入 10分 グループ共有 5分 解説・感想共有 ※必要に応じて、記入後にファシリテーター自身の例を紹介してもよいです。 【ワーク②:それな?それナイ? 距離感モヤモヤ】 ⭐️ワークシートのダウンロードページはこちら 〈目的:自分にとっては気にならないことが、相手にとっては一番嫌だと感じることもあります。人によって受け取り方は違うことを大切にしてください。〉 5分 個人記入 5分 グループ共有 5分 解説 ※記入後にファシリテーター自身の例を紹介してから共有してもよいです 【ワーク③:表情から考える 相手のキモチ】 ⭐️ワークシートのダウンロードページはこちら(ワーク②と同じシートです) 〈目的:相手の表情やしぐさから気持ちを読み取る〉 5分 個人記入 5分 解説・感想共有 相手の気持ちは、表情・視線・しぐさ・声のトーンなどから読み取れることを伝えます。相手が笑顔でいても、本心は違う可能性がある。 この絵は左目・左眉と冷や汗を隠すと笑っているように見える、逆に右目・右眉を隠すと困っているような表情になる。 自分が他人とのやり取りの中でどこに目を向けるかのきっかけにしてみてください。 【全体のふりかえり(5分)】 グループ以外の意見も共有し、気づきを確認します。 【時間配分例(45〜50分)】 10分 導入 20分 ワーク① 15分 ワーク② 5分 ワーク③...
【掲載情報】JASE「性教育研究ジャーナル」でデートDVチェッカーを紹介しました!
投稿者 : on