【スタッフ体験記】極私的梅毒展❹に行ってきました!
投稿者 : on
セイシルのスタッフが横浜AIDS市民活動センターさんで行われていた「極私的梅毒展❹」に行ってきました!
そこで学んだこと、感じたことをご紹介します♪
「極私的梅毒展」とは?
ハコ物館作家であるコケ丸さんの展示「極私的梅毒展」は、梅毒に関する知識と経験をアートを通して伝えるユニークな試みです。
実際に同時期に梅毒になった、東京と大阪の親友ふたりのリアルな体験をベースにしたドキュメンタリーだから「極私的(キョクシテキ)」梅毒展なのだそう。
ふたりの感染経路、症状、治療法、検査、梅毒の歴史などを10個の箱に分けて、視覚的に表現されていました。
また、梅毒の患者としての「患者力」に焦点を当て、病気への異なる対応方法も探求しています。
梅毒とは?
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症です。
梅毒が世界で初めて認識されてから、日本で流行するまでの流れも、箱で紹介されています。
※あくまで一般的な説
この病気は、主に性的接触(セックス、オーラルセックス、キス等)を通じて感染し、発疹や潰瘍などの症状を引き起こすことがあります。
梅毒の発疹は赤やピンクの色をしていて、バラの花のように見えるためバラ疹とも言われます。また、ヤマモモ(漢名:楊梅)の実にも似ていることから「梅毒」と名付けられたという説もあります。
梅毒は適切な治療(飲み薬か注射)をすれば完治が可能ですが、治療されない場合は進行し、重篤な健康問題を引き起こす可能性がある性感染症です。
梅毒についてもっと詳しく知りたい方は、セイシルの記事も参考にしてください。
梅毒と向き合うアートの力
展示は、性感染症に詳しい専門家からのアドバイスや、梅毒になった親友ふたりとそのパートナーからのリアルな話を元にした箱など、教育的な側面も持ち合わせていました。
これらの要素が組み合わさることで、梅毒についての理解を深め、性感染症に対するタブーを打破し、見る人に新たな視点を提供しているのだと思います。
性感染症との向き合い方や、社会的偏見に対する新たな認識を促す貴重な機会!!
詳細は、こちらのウェブサイトでご覧いただけます。
スタッフのお気に入りの箱を紹介①
どの箱もじっくり拝見しました。細かい作り自体にも感動します✨
スタッフが注目した箱の1つが「症状」の説明です。
梅毒の症状というと、見ることをためらう人も多いのではないでしょうか。
コケ丸さんの箱は、その心配もないポップなイラストと、立体的に見せる箱という工夫で、楽しくじっくり梅毒について学ぶことができます。
実際には、梅毒は「偽装の達人」と言われるほど人によって症状は様々です。
「症状はコレだ!」とは言い切れません。検査をしないと診断は難しいのです。
展示では、こうした大事な情報もフキダシで補足していました。
スタッフ自身も、こんなにも楽しくワクワクしながら、性感染症について学んだことは初めての経験でした。
スタッフのお気に入りの箱を紹介②
10つの箱のうち、特に印象に残ったのが・・・・・・この箱!
「秘密ののぞき箱」と紹介されており、この目の部分をのぞき込んでみると・・・・なんと!!
梅毒になった親友が、最初に違和感を感じたという陰茎の写真と正常な陰茎の写真を比較できます!
「閲覧注意 モロに陰茎となります」と注意書きがあり、本人がのぞき込もうとしないと見ることができないので、箱ならではの配慮の仕方だなと感心しました。
極私的梅毒展をあなたの街に!
小さな箱が魅せる大きな学び!
極私的梅毒展を鑑賞することで、素敵な時間を過ごすことができました。
性教育従事者の皆様、特に教育施設や団体の皆様、ぜひ「極私的梅毒展」を開催してみませんか?
お問い合わせはtentetsuki@gmial.com まで
写真提供:ハコ物館作家であるコケ丸さん