【出前授業報告】宇治市立広野中学校1年生向けの出前授業に行きました!
投稿者 : on
昨年2025年12月、宇治市立広野中学校で、中学1年生を対象とした性教育の出前授業「ジブンを守る性教育講座〜自分と相手の心と体を大切にするために〜」を、セイシルスタッフが行いました。

授業の1ヶ月前には事前アンケート(googleフォーム)を実施し、性に関する認知度の調査や、生徒が性に関して疑問に思っていることや、悩みを回答してもらいました。
「デートDV」や「PMS」などの言葉の意味、どんなものなのか知っていると答えた生徒は、1割もいない状況でした。
導入:多様な性について考えよう
授業のはじめは、「LGBTQ+」をテーマに、人の心や恋愛の形は一人ひとり違うということを学ぶところからスタートしました。
恋愛をしない人、同性を好きになる人、異性を好きになる人、どちらも好きになる人など、さまざまな在り方があることを伝えました。
また、性のあり方には次の4つの要素があると言われています。

〈性のあり方にかかわる性の4要素のデータダウンロードはこちら〉
・からだの性(生物学的な性)
・性的指向(どんな性別に惹かれるか)
・性自認(自分をどんな性別だと感じているか)
・性表現(どのように自分を表現するか)
心の中で、自分自身の「性の4要素」について考えてもらい、価値観や感じ方が人それぞれ違うのは当たり前だということを共有しました。
体もみんな違って、みんなふつう
次に、心だけでなく「体も人それぞれ違う」ということを学びました。
男性のからだについては、射精の仕組みや包茎、夢精などを、 女性のからだについては、月経の仕組みや生理痛、PMSなどを説明しました。

個人差については、あるとはなんとなくわかってはいても不安になる若者は多いです。あらためて大人から伝えたり、グラフなどの数字で示すと安心しやすいと思います。
その後、生命の誕生についてイラストを使って解説し、事前アンケートで寄せられていた質問にも答えました。

「デートDVチェッカー」で自分ごとに
その後、休憩時間をはさみ、生徒一人ひとりに「デートDVチェッカー」を配布しました。 デートDVチェッカーは、別の話題の最中に手元にあると気になりすぎてしまうため、デートDVに関する話の前に配布するのがおすすめです。
休憩後は、デートDVチェッカーを使って、友達や恋人とのコミュニケーションについて学びました。
SNSの使い方についてのロールプレイ
最後は、SNSについての使い方について、生徒同士でのロールプレイ(寸劇)を交えて解説しました。

〈SNSの画面をスクリーンに映しながら、台本を読むロールプレイの様子〉
ロールプレイに生徒たちは大盛り上がり。
大きな注目を集める寸劇となり、とても印象に残る学びの時間になりました。

〈スクリーンのSNS上での会話のスライド〉
生徒たちの協力のおかげで、
・知らない人からのメッセージには反応しないこと
・プロフィールは本当の姿とは限らないこと
・グルーミングへの注意
・個人情報がどのように悪用されるか
といったような大切なポイントを、しっかり伝えることができました。
事前質問からのQ&Aコーナー
最後は、授業前にアンケートで集めた匿名の質問に答えるQ&Aコーナー。
生徒たちのリアルな悩みに一つずつ丁寧に答えました。

他にも、「不妊症って何?」「生理痛を男子に馬鹿にされるのがしんどい」「なぜ人はセックスをする?」など、多くの質問を生徒たちからもらい、授業の中で1つずつ説明しました。
生徒たちのアンケートから
授業後に実施したアンケートでは、多くの生徒から印象的なコメントが寄せられました。
🔹デートDVチェッカーの感想
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・楽しむためには相手の気持ちを考えることが大事。 ・わかりやすいし、定規としても使えるから嬉しい ・自分もノリで友達にボディタッチしたりしてたからやめようと思った ・もし気になったことがあったらこれで確認しようと思います。 ・デートDVは少ないものだと思っていたけど多いと思いました。 など |
🔹ロールプレイ(生徒による寸劇)の感想
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・身近なところに危ない状況があるという事がわかった。 ・SNSは相手が分からないので、個人情報は絶対に話さないように気をつけようと思った。 ・わかりやすい劇だったと思う。知らない人には個人情報を教えないように気をつけようと思った。 ・家でもSNSなどに顔写真とかを載せたらダメって決まっているけど、寸劇を見てもっと気をつけようとおもった。 ・僕もインスタというアプリでこのような経験があります。 ・知らない人とDMしたこととかあったから、これからはしないように気をつけようと思った。 ・実際にあると思ったらゾクゾクしたので気をつけたいと思った。 ・まだスマホは持っていませんがこれで学んだことに気を付けていきたいです など |
🔹そのほか自由回答より
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・いろんなことが知れたし男の事もわかったからよかった。 ・とても人生のためになった。ほんまにありがたいです。安心した。 ・はじめて性について詳しく知れたし、知らなかった事が多かったからよかったなと思った。 ・ロールプレイが印象に残りました。 ・生理とかの時の体を大切にするコツを教えてもらえてよかった。 ・肉体的関係だけでなく、人間関係なども講演内容にあったので今からでも活用できる術があったところがよかった。 ・全てのことが興味深かったので面白かった。 ・月経とか自分がまだ来てないから深く聞けてよかった。 ・よくわからないことをわかりやすいイラストを使って説明しているのが良かった。 ・悩みがあったら相談するところがあるんだなと分かった。 など |

まとめ:生徒の声から見えた、性教育の手応え
授業後には、今回担当してくださった先生と一緒に、アンケート結果を見ながら振り返りを行いました。
「楽しく学べた」という声が多く、私たちも安心しました。
後日、 「授業は学年の先生方にもとても好評で、数日たってからも職員室で話題になっています。本当にありがとうございました。」 という嬉しいメールもいただきました。
性教育は、単に性の知識を伝えるものではありません。
人との関わり方を学ぶ『生き方の教育』であり、他者への思いやりを育てる『人権教育』でもあります。
生徒たちの率直な声から、私たちセイシルスタッフ自身も多くの学びを得ることができました。
これからも出前授業を通して、子どもたちの性の健康を守る活動を続けていきたいと思います。