「友達関係も当てはまるの?」高校生がデートDVチェッカーを使用した感想をご紹介

「友達関係も当てはまるの?」高校生がデートDVチェッカーを使用した感想をご紹介

投稿者 : on

withセイシルでも、以前からご紹介している「デートDVチェッカー」。

デートDVチェッカーは、10代にデートDV(カップル間で起きる暴力)について知ってもらうためのアイテムです。

今回は、そんなデートDVチェッカーを実際に高校生に見てもらい、感想をいただきました。デートDVチェッカーとは何か、解説と合わせて紹介します。

デートDVチェッカーとは

セイシルのデートDVチェッカーの画像

上記画像のセイシルのデートDVチェッカーは下記でご提供しています。
https://with.seicil.com/products/dvcheck50


デートDVチェッカーは、フランス・パリで「暴力チェックメーター」として開発されたものを、日本版として制作したアイテムです。

パリ市監修のもとで作られていて、「良好な関係」「これは暴力」「危険な状況」の3段階に分かれていて、基準が明確化されています。

基準をもとに、自分がデートDVの被害を受けていないかを確認するだけでなく、加害者になっていないかも確認ができます

「デート」とつくと、カップル間だけでのチェック項目のようにも捉えられるかもしれませんが、友達関係や家族関係、生徒と先生の関係にも当てはめて使えるものです。

デートDVチェッカーの「これは暴力」「危険な状況」に当てはまっている時、誰かの助けが必要な時は、裏面に記載のある相談窓口に相談ができます。

セイシルも相談窓口の一つとして記載しています。「10代の若者が抱える性のモヤモヤにこたえる性教育webメディア」としてさまざまなお悩みを取り上げているので、ぜひご活用ください。

>>セイシル<<

DVのチェック項目

ここまでデートDVチェッカーについて紹介しましたが、そもそも、DVとは、どのようなことが当てはまるのでしょうか。

DVとは、Domestic Violenceのことであり、家庭内や親密な関係、もしくは過去にその関係があった者からの暴力を表します。

「暴力」と聞くと身体的なものを思い浮かべるかもしれませんが、他にも下記のような精神的暴力、社会的隔離、性的暴力が挙げられます。

 

身体的暴力

殴る、蹴るなど体に傷や跡が残るようなこと


精神的暴力

暴力、中傷などの言葉の暴力や、無視や脅迫、嫌がらせなど精神的な苦痛を与えること


社会的隔離

自分以外の人間と会わせない、家族や友達と距離を置かせるなど行動の制限があること

 

性的暴力

同意を得ずにセックスを強要したり、ポルノ動画を見るように強要すること


デートDVについてさらに知りたい方は、下記のセイシルのサイトにて詳しく紹介しています。

 

カップル間で起きる暴力“デートDV”に気をつけよう!【前半】

カップル間で起きる暴力“デートDV”に気をつけよう!【後半】

 

高校生がデートDVチェッカーを使用した感想を紹介

立命館高校_デートDVチェッカーを高校生が見ている様子

今回は、立命館守山高等学校の生徒の皆さんに実際にデートDVチェッカーを使ってもらいました。

立命館守山高等学校では、包括的性教育が行われています。包括的性教育とは、人権をベースとして身体や生殖の仕組みに限らず、人間関係(性的同意、性の多様性、ジェンダー平等など)の体系的に学ぶ教育です。

 

立命館守山高等学校の 「包括的性教育プログラム」については下記をご覧ください。

https://www.mrc.ritsumei.ac.jp/2023/09/06/post-71106/


今回実施された授業は性についてストレートに伝えていく内容であり、性被害にあった経験を持つ人には事前に内容を共有したり、話を聞きたくない人は別室で自習、男女の表現についても予め「わかりやすく伝えるための表現」としており、生徒のさまざまな気持ちに配慮がありました。



ここからは、そんな包括的性教育の授業内で、デートDVチェッカーを紹介し、立命館高校の生徒の皆さんに実際に手に取って見てもらった時にいただいた感想を紹介します。

高校生がデートDVチェッカーを使用した感想の中で多かったものを紹介_画像

 

DVは、恋人だけでなく友達関係にも言えることだと知った

 

「友達関係の時でもこれが使えると聞いて驚いた」

 

「友達をちゃかしていることが警戒領域、ストップに入っていたのでびっくりしました。」

 

「異性との関係だけではなく、同性の友達にも当てはまるものだと思った。これを活用して良好な関係でいられるようにしたいと思う。」

 

「付き合ってる付き合ってない関係なく、仲のいい友達とでも気をつけなければいけいないことだなと感じました。些細なことで揉めてしまい、相手を尊重しない態度を取ることはだめだと改めて思いました。」

 

DV=恋人間の問題だと捉えていた人も多かったようで、友達関係にも当てはまることだと初めて知ったという感想が多く見受けられました。

 

また、友達をちゃかしたつもりでも、相手の感じ方によっては暴力になってしまうことや、もめた時の態度にも注意が必要だと気が付いたという意見もありました。

 

警戒領域は、身近に感じる内容があり驚きだった

 

「無視することや馬鹿にすることなど、場面次第では自分もふとしたときにやってしまいそうな言動が危険視されていて驚きました。気をつけたいと思います。」

 

「警戒領域が意外と身近なものもあったので、しないようにしたいしされたら注意したい。」

 

「束縛として扱われる内容が危険なレベルに書いてあってそれが普通、そういう人もいると思っている人が多いと思うのでおかしいと気づくことができるいいきっかけになると思った。」

 

「楽しむところと危険なところは紙一重だと感じました。」

 

「これは暴力」となる警戒領域の項目は、身近に感じる内容があり驚いたという感想も多くありました。

 

中でも、束縛は人によっては愛情と捉えていたり、当たり前だと思ってやっているケースもあります。しかし、デートDVチェッカーでは暴力に当てはまると知って、驚いたという声がありました。

 

感想にもありますが、相手の同意があれば「楽しむ」に変わることでも、相手の気持ちを尊重できずに行うと暴力になりかねません。

 

わかりやすい指標があることで、自分の判断に自信や勇気を持てると思う

 

「どこからが良くて、どこからが暴力になるのかが目安となって分かり易い。また自分の行いに照らし合わせて、自戒とすることもできる。そして、定規としても使用できるので、一石二鳥どころか一石三鳥である。」

 

「自分が良好だと思う関係ではなく、互いに良好だと思える関係を築くことが大切だと思った。」

 

「無視や束縛も暴力になるということが明記されていたので 自分だけでなく、周りの人が困っていたら相談に乗るようにすべきだと分かりました。」

 

「オレンジから赤色になると1人では解決できないような問題になっていくので周りの人に助けを求めることも大切だと思った。」



デートDVチェッカーは、客観的に見て暴力、危険となるラインがわかるアイテムです。「これは周りに相談すべき内容だろうか」などと悩むときにも、判断材料として役立ちます。

 

自分では「この範囲なら暴力ではない」と考えていたことでも、客観的に見た時に危険なラインに入っていないかを確認できます。



また、感想の中には「許せる範囲は関係値にもよるもので、警戒領域の上の方の内容でも、人によっては嫌だ、順番が変わる印象」という声もありました。

 

恋人、友達、身近な人などそれぞれの関係値によって判断が変わっていくことも考えられます。「デートDVチェッカーの中ではまだ危険な状況からは遠いから」と捉えずに、自分が嫌だなと感じたことは、周りに相談したり、助けを求めることが大切です。

 

withセイシルが提案したいデートDVチェッカーの使い方

withセイシルは、若者にデートDVチェッカーを一つの基準として、自分の行動や、相手の行動に目を向けるきっかけに使っていただきたいです。

 

付き合って行く中でだんだん自分の感覚が正しいのかわからなくなっていく体験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。(恋は盲目)

 

デートDVチェッカーのような明確な指標があることで、冷静な判断ができ、自分を大切にする選択を取ることにつながると考えています。

 

デートDVチェッカーの「これは暴力」「危険な状況」という段階に当てはまったときに、どのように行動したら良いのか悩んだら、裏面に記載している下記の相談窓口もぜひ利用していただきたいです。

 

セイシル  10代の若者が抱える性のモヤモヤにこたえる性教育webメディアとしてさまざまなお悩みを紹介しています。
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター一覧 全国各地にある「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」を紹介しています。
性犯罪被害相談電話
#8103(ハートさん)
性犯罪の被害にあった際に、「#8103」の短縮ダイヤルで警察に相談できます。
Cure Time (キュアタイム) 外国語でも性暴力の相談ができます。年齢・性別・セクシュアリティを問わず、匿名で相談を受け付けてくれます。

 

また、学生がデートDVに悩むきっかけを減らすためにも、教育者や保護者の方々には、デートDVチェッカーを学生に配布して認識を促したり、正しい知識を共有するのに役立てて使っていただきたいです。

例えば、下記のようなケースにご活用ください。

 

教員から生徒への個別指導に

保健室や部活動などで、生徒からの恋愛相談・悩み相談を受けた時に、生徒に配布したり教員自身の指標としても活用できます。
保健室に訪れた生徒の目につくところに置いておくのもおすすめです。

 

教員から生徒への集団指導に

クラスや学年で、恋愛に関する問題が起きた時や起きる前に、教員からの指導と合わせてHR等で配布するのをおすすめします。
道徳や総合の時間で配布し、性別問わずグループになって、驚いたことや共感したことの感想や意見を共有すると、よりデートDVへの課題や理解も深まるでしょう。
また、他者との恋愛観や考えの違いがあることも学べます。

 

外部講師を招いた授業で

外部講師を招いて性教育の授業を実施する際に、より知識を深められるように配布するのもおすすめです。
授業前後に配布することで、デートDVの内容の予習・復習になります。


セイシルのデートDVチェッカーは下記でも詳しく紹介しております。ぜひご覧ください。

10代にデートDVを伝えるには?学校で使える「デートDVチェッカー」

セイシル/モヤモヤ相談室「デートDVチェッカーはどうやって使うの?」


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