デートDVチェッカー配布レポ 〜とある中学校2年生〜
投稿者 : on
中学2年生に向けてデートDVの授業を実施
今回は中学2年生に向けた、デートDVの啓発教材「デートDVチェッカー」の配布実例を紹介します。
近年、デートDVに対する意識は高まっていますが、若者たちがそのリスクや特徴を完全に理解しているわけではないと考えられます。
この問題への認識を深めるために、中学2年生123名に向けて、デートDVについての授業が行われました。
デートDVチェッカー配布の背景
中学2年生に向けた授業で取り上げたのは、他者との「境界線」や「性的同意」、デートDVに関する内容です。
このような授業の最後に、デートDVチェッカーが配布されました。
配布を決定した背景には、「性に関する話や悩みをタブー視するのではなく、生徒が今後オープンに話や相談できるきっかけになれば」という願いがありました。
効果的なデートDVチェッカーの配布方法
授業の最後に、「デートDVは、本人たちが客観的に見ることが難しい」ということ、「だからこそデートDVチェッカーを参考にしてほしい」ということが伝えられ、配布されました。
「恋は盲目」という言葉が示すように、自分自身の関係を冷静に分析することは、大人にとっても難しいことです。
そのため、そのような説明と実際に指標を知ることができるデートDVチェッカーの配布は、生徒たちにとって非常に有益だったのではないでしょうか。
デートDVチェッカー配布の感想
授業はクラスごとに行われ、先にデートDVチェッカーが配布されたクラスの生徒から話を聞いていた別の生徒が、絵が可愛いのが気に入り、「早く欲しい」と言っていたようです。
セイシルでは、性に嫌悪感を抱かせないようにカラフルでポップなイラストを特徴としています。
保健室でのデートDVチェッカーの活用
この中学校では、授業とは別にデートDVチェッカーが保健室にしばらく置いてありました。
配布された学年ではない3年生の女子生徒が、最近彼氏との関係に悩んでいると保健室で養護教諭に、「彼氏が上から目線で話してくる」「服装についていろいろ文句を言ってくる」などと相談したようです。
そこで養護教諭は、デートDVチェッカーを見せて「関係を見直したほうがいいかもね」と話したところ、その後彼氏とは別れ、スッキリした顔で報告に来てくれました。
相談された側は話をするだけでなく、お互いに目に見える指標を使って、相談した側自身の状況を教えることができるので、とても伝わりやすかったとのことでした。
デートDVチェッカー配布レポート募集中
デートDVチェッカーを配布した実例紹介はいかがでしたでしょうか。
引き続き、withセイシルでは皆様の配布実例を紹介していきます。
配布実例レポートを提供してくださる性教育従事者の方がいましたら、ぜひお問合せにてご連絡ください。
withセイシル運営よりレポート専用フォームのURLをお送りさせていただきます。
デートDVチェッカーを通じて、若い世代のデートDVに対する認識や理解を高めることが期待されます。
デートDVの予防や早期発見のため、これからもデートDVチェッカーが多くの生徒に届くことをwithセイシルは願っています。
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