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news/column — 出前授業報告
灘高校3年生の「社会講義」で出前授業を実施しました!
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神戸の灘高等学校3年生の「社会講義」の授業にて、「セイシル性教育」の出前授業を実施しました。 今回は、これから大人になっていく生徒のみなさんに知っておいてほしい性の知識として、性行為、妊娠、避妊、コンドームの使い方、マスターベーションなどを中心にお話ししました。 授業のはじめには、「無理をして聞かなくてもOK」「体調が悪くなったらすぐ相談してほしい」などを伝え、安心して授業を受けられるようにしたうえでスタートしました。 灘校生のデータから、性を「自分にも関係すること」として考える 今回の授業では、はじめに公民科の担当教員から、過去の灘校生のデータをもとにした、性経験についての話がありました。 性教育の内容は、「自分には関係ない」「大人になってから考えればいい」と感じられることもあります。 しかし、同じ学校の先輩たちのデータから授業が始まったことで、これからお話しする性のテーマを、より身近なものとして捉えてもらうきっかけになったように感じました。 セックスを「する・しない」も、一人ひとりの選択 灘の先生のお話を受けて、まずは性行為・セックスについて取り上げました。 授業では、セックスをしたいと思わない人や、大人になってもセックスを経験しない人ももちろんいることをはじめに伝えました。性行為は「大人になったらするもの」「経験しなければならないもの」ではなく、する・しないも含めて一人ひとりの選択です。 そのうえで、もし性行為をするのであれば、妊娠や性感染症の可能性について知ること、そして自分だけでなく相手の気持ちやからだも大切にすることが必要だと伝えました。 さらに、AVで描かれていることをそのまま「現実の性行為の基準」にするのではなく、目の前にいる相手とコミュニケーションを取り、お互いの気持ちやからだを尊重することの大切さについてもお話ししました。 そして、「もしセックスをするなら、どうすれば自分と相手を守れるのか」という視点から、避妊について具体的に学んでいきました。 知っていることで、自分と相手を守る避妊の知識 セイシルには、「途中からコンドームをつけたけれど妊娠が心配」「コンドームが破れてしまった」「性感染症かもしれないけれど親に相談できない」など、コンドームや避妊に関する具体的な相談が寄せられています。 こうした実際の相談を紹介しながら、コンドームや低用量ピル、緊急避妊薬などの避妊に関する知識に加え、妊娠検査薬を使用するタイミングについても紹介しました。 今回は、知識を伝えるだけでなく、実際にコンドームを手に取り、装着方法を体験する実習も行いました。 コンドームの表裏や先端の空気の抜き方など、一つひとつポイントを確認しながら実践。「知っている」だけではなく、必要になったときに正しく使えるようになることを目指しました。 また、避妊の知識とあわせて、「もしものときに、どこへ相談すればよいかを知っておくこと」も大切です。 予期せぬ妊娠の可能性がある場合の対応や、妊娠検査薬を使用するタイミング、性被害にあった場合に相談できるワンストップ支援センターや男性相談についても伝えました。 さまざまな避妊具を自由に触る休憩時間 今回、休憩時間にはさまざまな避妊具や、たくさんの種類のコンドームを展示しました。 授業中に全員で学ぶ時間だけではなく、興味を持った生徒のみが自由に手に取り、見比べられるようにしました。 実際に触れてもらいながら、コンドームにはさまざまなサイズや素材があることや、持ち運ぶ際の保管方法なども紹介しました。 ゴムアレルギーの人などが使用できる製品も実際に見てもらいました。 また、コンドームは避妊だけを目的としたものではなく、性感染症の予防にも役立つことを改めて確認。オリンピックの選手村でもコンドームが配布されてきた事例なども紹介しました。 授業の中だけでは伝えきれないことも、実物を見て、触って、「これは何?」「何が違うの?」と興味を持つこと自体が学びにつながると感じました。 身近だけれど学ぶ機会の少ない「マスターベーション」 今回の授業で時間を取って扱ったテーマの一つが、マスターベーションです。 身近なテーマである一方で、学校などで具体的な情報を学ぶ機会は多くありません。 今回は、尿検査とマスターベーションの関係など、生徒にとって身近な疑問も入り口にしながら、マスターベーションの実態や、からだに負担をかけないために気をつけたいことなどを具体的に紹介しました。 マスターベーションそのものを否定的に捉えるのではなく、自分のからだを大切にするための知識として伝えることを意識しました。 生徒のみなさんから寄せられた感想 授業後のアンケートには、36名の生徒から回答が寄せられました。 授業評価では、36名のうち、26名(72.2%)が「たいへん学ぶことが多かった」、10名(27.8%)が「学ぶことがあった」と回答しました。 特に多く寄せられたのが、コンドームを実際に手に取り、装着方法を体験できたことについての感想です。 ・コンドームのことは知識で知っているだけで、実物を見たことも触れたこともなかったので、今回、正しい方法を実際に触れて体験できたことがとても良かった。 ・コンドームの使い方は実践しないとわからないと思った。 ・コンドームを自分で買うのは難しいので、実際に商品を触って使い方を学べたのが良かった。 ほかにも、「コンドームの付け方を初めて知った」「専門家の助言付きでわかりやすかった」といった声が複数寄せられました。 「知っている」ことと、「実際に正しく使える」ことは別物です。 今回、生徒のみなさんが実際にコンドームに触れて装着を体験したことで、実物を使って学ぶことの大切さを改めて感じました。 また、性について正確な情報を得ることの難しさについての声も寄せられました。 ・性感染症や性行為についてなど、ネットや友人間で得たなんとなくの知識はあったが、それが間違ってたことを知れたり、あやふやな知識を正しく理解できてよかった。 ・実際に学ぶ機会は初めてだったので、こういう機会があってよかった。なかったら学ぶことはなかったと思う。 「ほかの場所で学ぶ機会はない」「ここまで踏み込んだ内容について丁寧に教えてもらう機会は日本の高校では貴重だと思う」といった感想もありました。 性に関する情報はインターネットなどでも得られる一方、自分から調べたり、誰かに聞いたりすることにはハードルがあります。 だからこそ、学校の授業の中で、性について正しい知識を学ぶ機会をつくることの大切さを、今回の感想からも改めて感じました。 性について「知っている」ことを、自分と相手を守る力に 今回の授業では、性に関する知識をただ覚えるのではなく、これから自分や周囲の人が困ったときに「使える知識」として持ち帰ってもらうことを大切にしました。 授業の最後には、「今日知ったことを誰かに伝えて、一緒に考えてみよう」と生徒のみなさんに呼びかけました。 わからないことがあれば調べる。困ったときには相談する。そして、自分と相手の気持ちやからだを大切にする。 今回の授業が、性と健康について考える一つのきっかけになっていれば嬉しく思います。 灘高校のみなさん、ありがとうございました!
【出前授業報告】富田林高校にて出前授業を実施しました!
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先日、大阪府立富田林高等学校にて、生徒の皆さんを対象に「性に関する講演会」を実施しました。 今回のテーマは、「自分と相手を守るための3つの力」。 性教育というと、妊娠や性感染症など「からだ」に関する内容がイメージされがちですが、性にまつわる心配ごとはそれだけではありません。 そこで今回は、 相手との関係を守る力 ネット上で自分を守る力 からだを守る力 という3つの視点から、高校生がこれから自分や相手を大切にするために知っておいてほしいことを伝えました。 生徒の緊張をほぐすアイスブレイク 「性に関する講演会」と聞くと、「どんな話を聞かされるんだろう……」と身構えたり、不安になったりする生徒も少なくありません。 そこで、少しでも緊張をほぐし、リラックスして講演に参加してもらえるよう、授業のはじめに生徒同士で話すアイスブレイクの時間を設けました。 今回、生徒の皆さんに話してもらったテーマはこちらです。 ①朝、家を出るまでに一番時間がかかること ②今日の「性に関する講演会」で話を聞くときに大事にしたいことや意気込み (例:無理せずリラックスして聞く、楽しみにしていたのでたくさん知識を得る など) いざ始めてみると、会場はすぐににぎやかな雰囲気に。「このまま30分くらい話せるのでは?」と思うほど、生徒の皆さんは盛り上がって話していました。 性について学ぶ時間だからこそ、いきなり本題に入るのではなく、まずは安心して話を聞ける雰囲気をつくることも大切です。 ①「相手との関係を守る力」―性的同意やバウンダリーについて 最初にテーマとして取り上げたのは、性的同意やバウンダリー(境界線)についてです。 「触られてもいい・イヤ」「聞かれてもいい・イヤ」「会いたい・会いたくない」など、自分にも相手にも「ここまではOK」という境界線があります。そして、その境界線は人によって異なり、その日の気分や状況によって変わることもあります。 授業では、性的な行為だけでなく、手をつなぐ、ハグやキスをする、身体に触れる、性的な話をするといった場面にも同意が必要であることを確認しました。 さらに、バウンダリーを無視する関係としてデートDVを取り上げたほか、セクシュアルハラスメント、被害者への責任転嫁、周囲でハラスメントなどを見かけた際に行動する「アクティブバイスタンダー」についても紹介しました。 ②「ネット上で自分を守る力」―SNSで起こりうる性被害を考える 2つ目は、SNSなどインターネット上で自分を守るための知識です。 知らない相手から届いたDMを題材に、「同い年」「同じ趣味」と書かれていても本当とは限らないことや、少しずつ信頼関係をつくって写真や個人情報を求める「グルーミング」の手口について紹介しました。 また、一度送った写真は完全には取り消せないこと、写真の背景から学校や居場所が特定される可能性があることなども説明。 少しでも「変だな」「怖いな」と感じたら返信しなくていいこと、困ったときにはスクリーンショットなどの証拠を残して信頼できる大人へ相談すること、性被害に遭った際の相談先についても伝えました。 ③「からだを守る力」―避妊・性感染症を具体的に 3つ目は、避妊や性感染症など、からだを守るための知識です。 避妊については、低用量ピルやコンドーム、緊急避妊薬(アフターピル)などを取り上げました。 特にコンドームについては、「高校生でも購入できるの?」「正しく使うにはどうすればいい?」といった疑問にも触れながら、具体的な使用方法をイラストで紹介しました。 また、予期せぬ妊娠への対応や妊娠検査薬、性感染症についても解説。性感染症は症状がない場合もあり、見た目だけでは判断できないことや、不安があれば検査・受診につなげることの大切さを伝えました。 生徒たちが「困ったときにどこへ行けばいいのか」までイメージできるよう、学校近隣の性感染症検査施設やさまざまな相談窓口も紹介しました。 事前アンケートの質問にも回答 今回の授業では、一方的に知識を伝えるだけではなく、事前に生徒の皆さんから性に関する疑問や悩みを募集し、Q&Aの時間を設けました。 寄せられたのは、生理痛、身体の変化、性行為をする年齢、同性婚など、幅広い質問です。 性については、「気になっているけれど、人には聞きにくい」「どこから正しい情報を得ればいいのかわからない」ということも少なくありません。 だからこそ、生徒自身がいま知りたいことを拾い上げ、できる限り授業の中で答えることも大切にしました。 実際に事後アンケートでも、 Q&Aで自分でも気づかなかった疑問を見つけ、解消してくれた 伝えるべきことを話すだけ話して終わるのではなく、事前に取ったアンケートなどの質問対応などをしていてすごくよかったです 書いた質問を取り上げてもらえてよかった 普段保健の授業だったり、普通に生活しているだけでは全く知らなかったことを知ることができて良かった。最後のQ&Aで生理痛の対処法を答えてくれたのも良かった といった声が寄せられました。(掲載許可をいただいています) 生徒の皆さんから寄せられた感想(掲載許可あり) 生徒の皆さんから寄せられた声を一部ご紹介します。 ネットなど信用できない情報が多い中、正確な情報を知ることができてよかったです。 自分が今まで知ってはいたけど曖昧だったことをわかりやすく説明してもらったおかげで、はっきりと理解することができた。特にコンドームやピルなどの避妊の仕方について名前くらいしか知らなかったところを詳しく知ることができてよかった。 日本の性教育は遅れていると聞くので、こういう講演を増やしていくことが大切だと思った。 高校生達だけでは分からないような内容が色々聞けてとてもおもしろかった。少し悩んでいることもかなり楽になったから本当にありがたかったです。 性についてしっかり向き合ったり、考えたりしたことがあまりなかったのですが今日の講演でしっかり相手に同意を得たり、信頼できる人に相談したりしていきたいと思います。 知らないことが多くてびっくりしました。性に対して私も含めてみんな恥ずかしいイメージがあったと思うけど今日の講演で考えが変わりました。 難しい内容を、かわいらしいイラストを用いてわかりやすく説明されていたので、内容がすぐ頭の中に入ってきた。 こういう自分や人の人生に関わるようなことを教わる機会を設けてくれるのはとてもありがたいとおもった。 異性と同じ場で学ぶのは少しだけ気まずく感じたりしたけれど、どれも絶対知っておいて損はない、また知っておかないと後で困る情報ばかりだったからしっかり聞いておいて本当に良かったと思う。つい気持ちが走ってしまってあとから後悔するようなことにだけは絶対にならないようにする!!! 性について「知っている」ことが、自分と相手を守る力になる 今回の授業を通して改めて感じたのは、高校生にとって性に関する知識は、決して「まだ先の話」ではないということです。 恋愛や人間関係、SNS、性的同意、妊娠、避妊、性感染症など、性にまつわるテーマは日常生活やこれからの人生につながっています。 そして、何かが起こってから初めて調べるのではなく、何も起きていないときに正しい知識や相談先を知っておくことも、自分や相手を守るための大切な備えです。 今回の授業が、生徒の皆さんにとって性を必要以上に怖がったり恥ずかしがったりするのではなく、「自分や相手を大切にするために知っておくもの」として考えるきっかけになっていれば嬉しく思います。 富田林高校の皆さん、ありがとうございました!
大阪府立学校人権教育研究会夏季セミナーで講師を務めました!
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2026年7月、大阪府立学校人権教育研究会(府立人研)の「2026年度 夏季セミナー 進路保障部会」にて、セイシルの福田眞央が講師を務めました。 今回のテーマは、「“生”について考える時間〜性教育×『解体新書』×農~」。 性教育、歴史、農業教育という異なる分野から、「身体」「命」「人権」、そして「生きること」について考える研修です。詳細はこちら セイシルからは、「TENGAの性教育『セイシル』〜10代から寄せられた最新相談データを紹介〜」と題して、セイシルの活動や、実際に10代から寄せられている性の悩みについてお話ししました。 元教員として感じていた、学校での性教育の難しさ 講演ではまず、セイシルスタッフの福田自身が高校の保健体育教員だった頃に感じていた「性教育のモヤモヤ」を紹介しました。 保健の授業準備に十分な時間をかけにくい、性教育について相談できる同僚がいない、教科書にない内容を扱うことへのハードルがある、性に関する教員研修が少ない……など、学校現場で性教育に取り組む難しさについてお話ししました。 こうした経験も、現在、学校で活用できる性教育の情報や教材を届ける活動につながっています。 〈会場後方で性に関する商品や性教育教材の展示を行いました!〉 10代から寄せられた1,295件の「性のモヤモヤ」 続いて、10代向け性教育WEBメディア「セイシル」の活動と、実際に寄せられた相談データを紹介しました。 セイシルには開設から6年間で約16,000件の「性のモヤモヤ」が寄せられています。10代がネットで性について検索したとき、不確かな情報に惑わされず、専門的な知識にたどり着けることを目指しています。 今回は、2024年4月~2025年3月に10~19歳から寄せられた1,295件の相談を紹介。 「マスターベーション」「恋愛・セックス」「女性のからだ」「男性のからだ」など幅広い相談があり、特に13~15歳の中学生からの相談が多いこともお伝えしました。 学校で「どこまで教えるか」を考える 研修では、学習指導要領における、いわゆる「歯止め規定」についても取り上げました。 小学校5年生の理科では「人の受精に至る過程は取り扱わない」、中学校保健体育では「妊娠の過程は取り扱わない」とされています。 一方で、セイシルには実際の小学生や中学生からも、性行為や身体、マスターベーション、妊娠、避妊など、さまざまな疑問が寄せられています。 「学校で教える内容」と「子どもたちが実際に知りたいこと」の間を、どう埋めていくのか。 学校だけにすべてを求めるのではなく、外部講師や医療・相談機関、WEBメディア、教材なども含め、子どもたちが必要な情報にアクセスできる環境をつくっていくことも大切です。 先生方からも、たくさんの質問が! 講演後には、参加された先生方から多くの質問をいただき、時間の許す限りお答えしました。たとえば、以下のような質問が寄せられました(一部抜粋・要約)。 マスターベーションを授業で扱うとき、何を伝えればいい?男女一緒に学ぶ際の配慮は? 性という私的なテーマを学校で扱うとき、どんな「語り方」を意識している? 生徒の“下ネタ”への対応と、性について話せる雰囲気づくりをどう両立する? 性教育を通して、必ず伝えておきたいことは? 今の学校の性教育に足りないものは? 知的障がい・発達障がいのある子どもたちの性に、教員としてどう関わればいい? 幼児・小学生の頃からの性教育はどう進めればいい? など、学校で実際に性教育に向き合っている先生方ならではの質問が寄せられました。 「性教育をもっと行いたい」と思う一方、「教育の場で扱ってよいライン」を模索しているという率直な声もありました。 子どもたちに性のモヤモヤがあるように、性教育を届ける先生方にも「どう伝えればいい?」というモヤモヤがあることを改めて感じる時間となりました。 性教育×『解体新書』×農から、“生”を考える 今回のセミナーでは、竹中克治さんによる「近代医学の形成と被差別部落 ~刑場・『解体新書』・木骨~」の講演、大阪府立農芸高等学校による「『命の授業』~“社会実装”をめざした“農による学びで人を育てる”~」の実践報告も行われました。 後半は登壇者による対談を行い、それぞれの歩みや活動、職業観などにも触れながら「生」について考えました。 「性教育」「歴史」「農」とテーマは異なりますが、いずれも命や身体、人権、そして「どう生きるか」につながるものです。 講演の最後にセイシルからは、「性とは『生きる力』そのもの」というメッセージをお伝えしました。 府立人研さん、貴重な機会をありがとうございました! 府立人研からのお知らせ 2026/10/16(金)14:00~17:00 @北御堂(大阪メトロ「本町」駅直結) 第2回進路保障部会を開催いたします。 ぜひ、興味のある方はどなたさまもご参加ください! お申し込みはこちら
【出前授業報告】大阪工芸高校(定時制)にて出前授業を実施しました!
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先日、大阪府立工芸高校(定時制)の生徒のみなさんに向けて、「性感染症予防と予期しない妊娠について」をテーマに出前授業を実施しました。 今回の授業では、妊娠や性感染症の知識だけでなく、自分と相手を大切にする人間関係や性的同意、将来の健康まで幅広く取り上げました。 自分と相手を大切にする関係について考える まずは、「誰かと一緒にいたいと思うとき、相手とどんな関係でいることが大事だと思う?」という問いからスタート。 人によって大切にしたいことや心地よい距離感は異なることを確認しながら、バウンダリー(境界線)について紹介しました。 バウンダリーは、「自分を守るための“ここまではOK”のライン」。触られていい・イヤ、聞かれていい・イヤ、会いたい・会いたくないなど、自分にも相手にもそれぞれの境界線があり、その日の気持ちや状況によって変わることもあります。 さらに、デートDVチェッカーも活用しながら、デートDVや性的同意について学びました。性的な行為だけでなく、手をつなぐ、ハグやキスをする、身体に触れる、性的な話をするといった場面でも、相手の意思を確認することが大切です。 避妊・妊娠について正しい知識を 続いて、避妊について伝えました。 リズム法や膣外射精は確実な避妊方法ではないことを確認したうえで、コンドームの特徴や正しい使い方、低用量ピル、緊急避妊ピル(アフターピル)について紹介しました。 コンドームについては、セイシルに実際に寄せられた10代の「モヤモヤ」も紹介。途中からコンドームをつけた場合や、破れてしまった場合など、若者が実際に不安を感じやすいケースをもとに考えました。 また、予期せぬ妊娠が心配なときには、信頼できる大人に早めに相談することや、妊娠検査薬を使うタイミングについても伝えました。 性感染症と検査・相談先について 性感染症は、性器を介した性交だけでなく、キスやオーラルセックスなどでも感染する可能性があることを説明しました。 さらに、大阪市内で受けられる性感染症検査や、実際の検査の流れも紹介。「検査を受ける」という選択肢を具体的にイメージできるようにしました。 授業の最後には、妊娠・避妊、性感染症、心や人間関係など、今の性に関する選択は、将来の健康や人間関係にもつながっていくことを確認しました。 授業の最後には、事前アンケートで回収した生徒たちからの質問に答えました。 生徒のみなさんからの感想(掲載許可あり) 授業後のアンケートでの感想の一部を共有します。 性行為をしたことないから、もしそうなったときどうしようって思ってたけど、なんとなくわかった。特にコンドームについて知れてよ かった。 低用量ピルが避妊だけでなく、生理痛などを緩和させる効果があることを改めて知った。 性に関する事を知る機会があまり無く、こういった場で不安に思いやすい事を分かりやすく教えてくださるのはとても貴重で有難いなと感じました。 きちんと性感染症の感染経緯や避妊率など不安を感じやすい事をわかりやすく、教えてくれていました。また質問に対してわかりやすく答えてくださっていた 疑問に思っていたことや、普段知る機会がないこと、あまり人に聞けないことなどを詳細に知れたことで確実に自分の人生にプラスになった講演だった 知らないことを沢山知れた、知識が少なかった事自体も知れた 低用量ピルやアフターピルの違いについてなどが、とてもわかりやすかった 大阪府立工芸高校のみなさん、ありがとうございました!
【出前授業報告】藤井寺高校にて出前授業を実施しました!
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大阪府立藤井寺高校で、高校1年生を対象に性教育の出前授業を実施しました。 中学校で受けてきた性教育には学校や担当の先生ごとに差があります。 だからこそ、今回は高校生活が始まった1年生のこのタイミングで、全員が同じ性の知識のスタートラインに立てるような授業を目指しました。 「相手とどんな関係でいたい?」から始まる授業 授業の最初は、「誰かと一緒にいたいと思う時、どんな関係でいることが大切だと思いますか?」という問いからスタートしました。 生徒たちは「相談できる関係」「適度な距離感」「スキンシップ」「束縛度合い」など、それぞれが大切だと思う項目を考えます。 その後、「価値観が違う2人」の事例を紹介し、「付き合っているから同じ考えとは限らない」ということを一緒に考えました。 そこで登場するのが「バウンダリー(境界線)」です。 バウンダリーとは、「自分を守るための、ここまではOKというライン」のこと。 大切なのは、自分のバウンダリーを知ること、そして相手のバウンダリーも尊重することです。 バウンダリーを超えた先にある「デートDV」 授業では、「バウンダリーを無視する関係」がデートDVにつながることを紹介しました。 そこで、生徒一人ひとりに「デートDVチェッカー」を配布し、自分自身や友人の関係を振り返る時間を設けました。 単に知識として学ぶだけでなく、「自分の身近な人間関係にも関係すること」として受け止めてもらえたことが印象的でした。 生徒からのデートDVチェッカーについての感想を紹介します。 ・黄色からはだめという感性をもっていてよかったです ・デートに行くときデートDVチェッカーをもっていこうと思った。 ・中学の時にも同じものを配られたことがあり、改めて見ると恋愛をするにあたって相手の価値観は大事にすべきだと思いました。 ・機嫌が悪くなったら無視をするも警戒領域なのがびっくりした ・自分もそれらしきことを過去にされたのでは?と思うことがあった。 ・相手と対等な関係でいることが大切なのがわかった SNSでも「見えない暴力」は起こる 今回はSNSの使い方にも時間を使いました。 デートDVは対面だけでなく、SNS上でも起こります。 位置情報の共有、返信を強要すること、パスワードを教えるよう求めること、写真を送らせることなど、一見「恋人だから普通」と思われがちな行動も、相手の自由を奪う行為になり得ます。 さらに、SNSで知らない人からDMが届く事例を取り上げ、「グルーミング」という言葉も紹介しました。 「返信しなくていい」「スクリーンショットを残して大人に相談する」といった実践的な対処法も伝えました。 「性的同意」は恋愛だけの話ではない 授業の最後には、性的同意とプライベートゾーンについて取り上げました。 性的同意とは、「性的な行為をしたいと思った側が、相手に確認し、相手が自由な意思で同意すること」です。 キスやハグだけでなく、体に触れることや性的な話題も含まれます。 また、プライベートゾーンについては、「自分だけが触れてよい体の大切な部分」であり、「自分の体については自分で決めていい」というメッセージを伝えました。 バウンダリー、デートDV、SNS、性的同意、プライベートゾーン。 一つひとつ別のテーマに見えますが、すべてに共通するのは「自分も相手も尊重すること」であることをまとめました。 アンケート結果から見えたこと 授業後のアンケートでは、「詳しくて分かりやすかった」「これから役立つ」「知らないことを知ることができた」という回答が多く寄せられました。 一方で、「中学校でも学んだ内容だった」という声も一定数ありました。 復習にはなったという生徒もいたり、知っている内容で満足しなかった生徒もいましたが、多くの中学校でこのような授業が広まってきていることに嬉しくも思いました。 しかし、その多くが「以前より詳しく理解できた」「改めて考えるきっかけになった」と続いており、高校というタイミングで知識を整理し直すことの意義も感じました。 生徒の感想(掲載許可あり) 生徒からの授業の感想を紹介します。 ・性に関して恥ずかしいとかの概念をなくして、みんなが自分のことだと思って学んでいくべきだなとおもった。 ・中学でも性に関する講座は受けたがその時よりも詳しく、いつも聞かない内容だった ・同じくらいの年齢をよそった人からのDMが印象深かった ・とてもわかりやすい説明だった。本当にある身近な例を使ってくれたから想像がしやすかった。 ・自分が中学で受けたことがある内容でしたが、初めて知ることや役に立つ知識を学ぶことができた。 ・嫌なことはきちんと嫌と言えるような人になる ・自分の知らない知識を知ることで相手にも良いし自分にも良いのでいろいろしれてよかった おわりに 高校生活が始まると、恋愛やSNS、人間関係はこれまで以上に身近に複雑になって行くことが多いです。 だからこそ、高校入学後の早い段階で、「自分も相手も大切にする」という共通の価値観を育むことが重要です。 今回の授業が、生徒たちにとって困ったときに立ち止まって考えられる「共通の土台」となり、これから築いていく人間関係の支えになれば嬉しく思います。 〈授業後に素敵な保健だよりが配布されました♪〉