【出前授業報告】藤井寺高校にて出前授業を実施しました!

【出前授業報告】藤井寺高校にて出前授業を実施しました!

投稿者 : on

大阪府立藤井寺高校で、高校1年生を対象に性教育の出前授業を実施しました。

中学校で受けてきた性教育には学校や担当の先生ごとに差があります。

だからこそ、今回は高校生活が始まった1年生のこのタイミングで、全員が同じ性の知識のスタートラインに立てるような授業を目指しました。

「相手とどんな関係でいたい?」から始まる授業

授業の最初は、「誰かと一緒にいたいと思う時、どんな関係でいることが大切だと思いますか?」という問いからスタートしました。

生徒たちは「相談できる関係」「適度な距離感」「スキンシップ」「束縛度合い」など、それぞれが大切だと思う項目を考えます。

その後、「価値観が違う2人」の事例を紹介し、「付き合っているから同じ考えとは限らない」ということを一緒に考えました。

そこで登場するのが「バウンダリー(境界線)」です。

バウンダリーとは、「自分を守るための、ここまではOKというライン」のこと。

大切なのは、自分のバウンダリーを知ること、そして相手のバウンダリーも尊重することです。


バウンダリーを超えた先にある「デートDV」

授業では、「バウンダリーを無視する関係」がデートDVにつながることを紹介しました。

そこで、生徒一人ひとりに「デートDVチェッカー」を配布し、自分自身や友人の関係を振り返る時間を設けました。

単に知識として学ぶだけでなく、「自分の身近な人間関係にも関係すること」として受け止めてもらえたことが印象的でした。

生徒からのデートDVチェッカーについての感想を紹介します。

・黄色からはだめという感性をもっていてよかったです

・デートに行くときデートDVチェッカーをもっていこうと思った。

・中学の時にも同じものを配られたことがあり、改めて見ると恋愛をするにあたって相手の価値観は大事にすべきだと思いました。

・機嫌が悪くなったら無視をするも警戒領域なのがびっくりした

・自分もそれらしきことを過去にされたのでは?と思うことがあった。

・相手と対等な関係でいることが大切なのがわかった

 

SNSでも「見えない暴力」は起こる

今回はSNSの使い方にも時間を使いました。

デートDVは対面だけでなく、SNS上でも起こります。

位置情報の共有、返信を強要すること、パスワードを教えるよう求めること、写真を送らせることなど、一見「恋人だから普通」と思われがちな行動も、相手の自由を奪う行為になり得ます。

さらに、SNSで知らない人からDMが届く事例を取り上げ、「グルーミング」という言葉も紹介しました。

「返信しなくていい」「スクリーンショットを残して大人に相談する」といった実践的な対処法も伝えました。

「性的同意」は恋愛だけの話ではない

授業の最後には、性的同意とプライベートゾーンについて取り上げました。

性的同意とは、「性的な行為をしたいと思った側が、相手に確認し、相手が自由な意思で同意すること」です。

キスやハグだけでなく、体に触れることや性的な話題も含まれます。

また、プライベートゾーンについては、「自分だけが触れてよい体の大切な部分」であり、「自分の体については自分で決めていい」というメッセージを伝えました。

バウンダリー、デートDV、SNS、性的同意、プライベートゾーン。

一つひとつ別のテーマに見えますが、すべてに共通するのは「自分も相手も尊重すること」であることをまとめました。

アンケート結果から見えたこと

授業後のアンケートでは、「詳しくて分かりやすかった」「これから役立つ」「知らないことを知ることができた」という回答が多く寄せられました。

一方で、「中学校でも学んだ内容だった」という声も一定数ありました。

復習にはなったという生徒もいたり、知っている内容で満足しなかった生徒もいましたが、多くの中学校でこのような授業が広まってきていることに嬉しくも思いました。

しかし、その多くが「以前より詳しく理解できた」「改めて考えるきっかけになった」と続いており、高校というタイミングで知識を整理し直すことの意義も感じました。


生徒の感想(掲載許可あり)

生徒からの授業の感想を紹介します。

・性に関して恥ずかしいとかの概念をなくして、みんなが自分のことだと思って学んでいくべきだなとおもった。

・中学でも性に関する講座は受けたがその時よりも詳しく、いつも聞かない内容だった

・同じくらいの年齢をよそった人からのDMが印象深かった

・とてもわかりやすい説明だった。本当にある身近な例を使ってくれたから想像がしやすかった。

・自分が中学で受けたことがある内容でしたが、初めて知ることや役に立つ知識を学ぶことができた。

・嫌なことはきちんと嫌と言えるような人になる

・自分の知らない知識を知ることで相手にも良いし自分にも良いのでいろいろしれてよかった



おわりに

高校生活が始まると、恋愛やSNS、人間関係はこれまで以上に身近に複雑になって行くことが多いです。

だからこそ、高校入学後の早い段階で、「自分も相手も大切にする」という共通の価値観を育むことが重要です。

今回の授業が、生徒たちにとって困ったときに立ち止まって考えられる「共通の土台」となり、これから築いていく人間関係の支えになれば嬉しく思います。


授業後に素敵な保健だよりが配布されました♪


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